村上春樹とジャズ [海辺のカフカ①]

ジャズと関係が深い日本を代表する小説家村上春樹。彼の作品から、ジャズやソウルフルなブラックミュージックなどが登場する小説を紹介します。海辺のカフカについて紹介していきたいと思います。

海辺のカフカはギリシア悲劇と日本の古典文学をベースにした物語です。

相変わらずパラレルワールドでメタファーが語られますが、今までと違うところは、解釈が読者にかなり委ねられているというところです。

そして主人公が１５歳の少年、というところが今までとは大きく違います。

ねじまき鳥クロニクルから戦争や凄惨な暴力描写などが引き継がれていることから、世界の終わりと～　＋　ねじまき鳥　のような小説だと言われています。

曲の紹介に移りましょう。

またプリンスです。

…ヘッドフォンでプリンスの音楽を聴く。その奇妙に切れ目のない音楽に意識を集中する。ひとつめの電池が『リトル・レッド・コーヴェット』の途中できれる。

291頁

Prince – Little red Corvette

プリンスは著作権にうるさいので、Youtubeになかなか曲がないのです。
この素人投稿のサーフィン動画しかなかったのでお許し下さい。

「1999」というアルバムの２曲目です。
プリンスの代表曲で、ライブでよくやる曲でもあります。

昔の曲を聴くとその時代のにおいがあって、それをわかりやすく「９０年代っぽいサウンドだね～」だとかで表現しますね。

「1999」はもの凄くにおいを感じるので好きです。変に古臭いのです。素敵です。

ライター： 山本 春町
　映像クリエイター/ミュージシャン/ライター
こう見えても文学少年。
下ネタ大好き。変なやつ。
http://harumati.jimdo.com/