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村上春樹とジャズ [神の子たちはみな踊る②]


ジャズと関係が深い日本を代表する小説家 村上春樹。彼の作品から、ジャズやソウルフルなブラックミュージックなどが登場する小説を紹介します。「神の子たちはみな踊る」からもう1曲紹介します。

 


紹介する曲が入っているのは前回同様「タイランド」という短編ですが、違うお話について少し触れます。

 

「かえるくん、東京を救う」です。

家に帰るとかえるくんがいます。かえるくんはみみずくんと戦います。そういうファンタジーな話です。
タイトルに東京を救うというフレーズがあるのは、地震をテーマに書かれているからです。
シュールであり、台詞も展開も意味不明な春樹節を発揮してきます。
かえるくん。遠いメタファーのようで、近い現実の示唆のようで、夢のようで。

 

春樹の小説に頻繁に登場する羊男というキャラクター、猫、それらが何を意味するかを考えることが春樹の小説の楽しみ方の一つです。かえるくんも然りです。

曲に移りましょう。

 

Earl Hines – Rosetta

アール・アインズはアメリカのピアニストです。
彼のビッグバンドの同僚にはチャーリー・パーカーがいます。

バド・パウエルやハービー・ハンコックのルーツと呼ばれているそうです。

前回紹介したライオネル•ハンプトンや、ロックやポップで有名なライ・クーダーとの共演など、幅広い共演経歴を持ちます。

ミュージシャンのルーツを辿って、古い音楽を聴いてみるのも楽しみ方の一つですね。





harumatiライター: 山本 春町
 映像クリエイター/ミュージシャン/ライター
こう見えても文学少年。
下ネタ大好き。変なやつ。
http://harumati.jimdo.com/

― 連載コラム:村上春樹とジャズ ―
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