村上春樹とジャズ [神の子たちはみな踊る①]

2014/11/20 村上春樹とジャズ

ジャズと関係が深い日本を代表する小説家村上春樹。彼の作品から、ジャズやソウルフルなブラックミュージックなどが登場する小説を紹介します。「神の子たちはみな踊る」を紹介していきます。

この短編は春樹の短篇集の中で最も人気の高い作品ではないでしょうか？　「パン屋再襲撃」や「蛍・納屋を焼く・その他の短編」などは、意外にファンでも知らない人がいますし、好みの問題があるので、ポピュラーな作品ではないと思われます。

「神の子たちはみな踊る」は映画化されています。しかもアメリカで。何故日本人を扱った小説がアメリカで映画化されたのかは謎です。
しかもこの作品は阪神淡路大震災のあとに書かれた作品で、地震への恐怖や死がある作品でもあるのです。
その後の地下鉄サリン事件についても著者は被害者のインタビュー集を書いています。
そんなむちゃくちゃな時代に書かれた作品をアメリカ映画で映像化しても意味がないと思うのですが、観ていないのでなんとも言えません。恐らく、今後、観るつもりもありませんが。

曲紹介に移ります。
収録されている「タイランド」の１２３頁から。

Lionel Hampton – Stardust
Part1

Part2

ライオネル・ハンプトンはジャス・ヴィブラフォンの第一人者であり、アメリカのミュージシャンです。

管楽器の方々がたまにふざける演奏が笑えますが、そこにはあえて触れません。

ライオネル・ハンプトンのキャリアはドラマーとしてのスタートでした。
ルイ・アームストロングのレコーディングに参加した時にヴィブラフォンを弾いてみろと言われたのがキッカケだそうです。
ベニー・グッドマンのバンドに参加し、ヴィブラフォンを世に知らしめました。

ちなみにパート２を聴かないとライオネルのソロはありませんのでご注意を。

ライター： 山本 春町
　映像クリエイター/ミュージシャン/ライター
こう見えても文学少年。
下ネタ大好き。変なやつ。
http://harumati.jimdo.com/

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山本春町