村上春樹とジャズ [国境の南、太陽の西]

ジャズと関係が深い日本を代表する小説家村上春樹。彼の作品から、ジャズやソウルフルなブラックミュージックなどが登場する小説を紹介します。長編作品「国境の南、太陽の西」という小説を扱っていきたいと思います。

最近、久方ぶりに春樹の作品を読みました。それがこの小説でした。
純愛小説のようで、沢山の死を描いている小説のように思いました。

例えば失恋を”世界の終わり”と表現する人がいるように、”死”は沢山の意味で捉えることができます。
そしてこの小説は”死”をとても抽象的に、且つ誰の日常にも潜んでいることを冷たく描いている印象です。人は人生で何回死ぬのでしょうか？

ピアノ・トリオがオリジナルのブルースの演奏を終えて、ピアノが『スタークロスト・ラヴァーズ』のイントロを弾き始めた。

131頁

Duke Ellington & Billy Strayhorn – Starcrossed Lovers

デューク・エリントンはアメリカのピアニストです。

新潟地震の際に日本でライブをしていたらしく、募金を募ったライブをし、新潟市から国際親善名誉市民の称号を受け取ったそうです。

映画音楽でグラミー賞に輝くなど、作曲家としての顔が有名でしょうか？

幅の広さと言うか、大御所ならではというか、ピアノを聴くだけで「あ、この人がリーダーだ！」とわかる貫禄があります。

Youtubeの関連動画を辿るだけでその幅の広さが伺えますので是非。

ライター： 山本 春町
　映像クリエイター/ミュージシャン/ライター
こう見えても文学少年。
下ネタ大好き。変なやつ。
http://harumati.jimdo.com/