村上春樹とジャズ [ダンスダンスダンス③]

ジャズと関係が深い日本を代表する小説家村上春樹。彼の作品から、ジャズやソウルフルなブラックミュージックなどが登場する小説を紹介します。ダンスダンスダンスの下巻に移ります。

今回は作品の内容には触れません。
なぜならプリンスを紹介するからです。
僕はプリンスを崇拝しているので、プリンスの話をさせてください。

キッスやジャーニーやらアイアン・メイデンやらAC/DCやらモーターヘッドやらマイケル・ジャクソンやらプリンスやら、そういうのはいっぱいあったが、エルヴィスのはなかった。

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プリンスは日本での知名度がマイケル・ジャクソンやマドンナに比べて低いですが、日本のファンには「殿下」というあだ名で親しまれている７０年代後半から活躍しているアメリカのミュージシャンです。

独特の歌唱法や過小評価されすぎなギタープレイもさることながら、ベースを弾かせても一流ですし、ピアノを弾いたり、変態的なダンス、イカれた衣装、セクシャルで過激な歌詞、化粧など、その訳のわからなさは唯一無二です。

ファンク、ソウル色をベースにブルース、ゴスペル、ジャズ、ハード・ロック、ヒップホップがぐちゃぐちゃにミックスされた曲を無限に作り続けます。

そして、アルバムのコンセプトに合わないと、曲が優れていようとも発表しないので、死後、どれだけ楽曲が出てくることやら。
死ぬ前に出して欲しいですね。

そういった意味ではフランク・ザッパと似たようなところがありますが、プリンスの根底にあるのはブラックミュージックなのです。

両親がジャズミュージシャンで、アルバム名で主演映画を出したり、マイケル・ジャクソンに共演を誘われ、断ったり、話題に尽きない人でもあります。

プリンスで最も有名であるアルバム、パープル・レイン(同名の映画)に収録されているDarlin Nikkiという曲があります。

https://www.youtube.com/watch?v=KkQw9F3mWsw

ニッキーっていう女の子を知ってた
セックス狂ともいえるかもね
ホテルのロビーで彼女と会ったんだ
雑誌でマスターベーションしてた
暇つぶししない、と言ってきて
あそこを擦りつけきたから我慢できなかったよ

日本語に訳すとこんな歌詞です。

プリンスはアルバムが沢山あるので何から聴けばいいのか迷いますが、レインボウ・チルドレンという2001年に発売されたアルバムが素晴らしいです。

プリンスは９０年代後半に自分の子供を亡くします。
その悲しみから立ち直ったプリンスが仕上げたレインボウ・チルドレンは、ポップで煌びやかで美しい大傑作アルバムなのです。

そのアルバムからも１曲上げておきます。

プリンス-The Everlasting Now

エンターテインメントであり、芸術でもあるプリンスのカリスマ性に興味を持った方は是非レインボウ・チルドレンを聴いてみてください。

ライター： 山本 春町
　映像クリエイター/ミュージシャン/ライター
こう見えても文学少年。
下ネタ大好き。変なやつ。
http://harumati.jimdo.com/