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Ink Spots [Sly Stone③]


最初にこの映像を見つけた時は、何とも言えない悲しい気持ちになりました。
スライは完全にヤクをやめられていないのです。

このライブの間中、恐らくスライの中では完璧なストーリーがあって、それをバンドが解ってくれないのにいらついているように思えますが、こうして見てみるとスライ一人だけ完全にイッちゃってるのです。
客の嘲笑と怒りの混ざった歓声が、もうなんか堪りません。

 

つい最近スライが元マネージャーに対して未払いの印税その他の支払いで起こした訴訟の結果、スライの元に約6億円が返ってくるらしいとの記事を読みました。
キャンピングカーで寝泊まりしていた空っ穴の今のスライなら、一気に6億円分のクスリを買い込んで死ぬでしょう。
願わくば、そのクスリの影響でスライの才能が完全に開いた瞬間の音を録音してから逝ってほしい。
スライは常に未来の音を追い求めて生きて来た人だと思うし、上のグダグダのスライも、作ったばかりの曲を披露して客の反応を知りたいからこその行動のように思えてしょうがない。

ここまで人間きたら、こっからクスリをやめて真っ当に活動するのはもう無理です。スライがそれを教えてくれました。このまま突き進んで、できたら長生きしてまた日本に来てくれないかな。
そしたらまた朝から並んで最前列で生きる屍のスライを見に行きたい。

おわり。

追伸
2月8日のライブは元気な生ける屍大石のいるMYMを見に桜木町へ!よろしく!!





oishiyuライター: 大石 悠
 鍵盤奏者。幼少の頃から両親の影響でレコードを愛聴。特に生前の時代である60年-80年代のブラックミュージックシーンに魅力され、人間味のある泥臭くもパワフルな演奏スタイルを持つ。即興ジャムオルガントリオ"MYM",他セッション、サポートでも活動中。

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