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Ink Spots [Tony Allen]


こんにちは、おばんです。音楽コラムとは名ばかり、個人的な徒然草になりつつあるインクスポットを書く大石です。梅雨ももう一息、雨の日は部屋で音でも鳴らしながらコラムを読むのがいいと思いますよ。すぐ終わるから!

 

今回は今までにも何度も登場したフェラ・クティを60~70年代に支えたアフリカ人ドラマー、トニー・アレンについてです。

https://www.youtube.com/watch?v=405n1VbCINk

これは他の全ての回に共通するのですが、人物についての詳しいことはWikipediaでも読んでください。最良はその人が登場する本を探して、手にとって読んでみるのがいいと思います。

 

余談ですが、僕は本を買ってページを一枚ずつ捲るという「肉体的(フィジカル)な行為」によって記憶力が増すと思っているのですが、本質的な部分での文章の内容や質が同じならもはや本でも電子書籍でもウェブでも変わらないのでしょうか。
僕のような人間はこれから少なくなっていくので、本のページを捲る行為、デッキにCDやレコードをセットする行為、巻き戻す、店頭で手にとって探す、レジで現金を払う、これらの行為は全てアナクロなものとして消えていくのでしょうか?

 

先日友人から聞いた話で、日本のグループの「SEKAI NO OWARI」なる人たちが「ギターはもう古い」と発言して波紋を呼んだらしいのですが、僕からすればこんな馬鹿馬鹿しいことはなく、ギターはもう古いとか新しいとかは無くて、箸やフォークやスプーンと同じようにいつまでも使われる道具なのです。
エレキギターがポップスの主流楽器になって60年経つのですが、まだまだギターから搾り取る音はあると思います。
それは結局「肉体的な」行為だからで、右手と左手で音を鳴らす、現実に弦(空気)が振動する楽器の魅力は消えることはないのでしょうか。
これは他のどんなエレクトリックとは違うのです。シンセサイザーやシーケンサーやリズムマシンは、デジタルが合成させた信号が楽器の音に聴こえるだけでギターやピアノとは根本的に違うのです。

 

ドラム(太鼓)も同じく、手軽にリズムマシンが使える現代において何故いまだにプレイヤーは手や棒で太鼓を叩くのでしょうか?
人間の根底に残る原始の感覚によって、打楽器を叩かせられるのでしょうか。

 

人類がアフリカを出発してから、世界中の様々な土地で文明を築いてきたわけですが、最初の人類が危険や現在地を仲間に打楽器で伝えていたことを考えるとその人類の遺伝子を最も濃く残している人種がアフリカ系黒人だといえるのではないでしょうか。

 

 

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