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Ink Spots [Les Paul & Charlie Christian]


こんにちは、なんがでっきょんな?大石です。

秋の夜長は皆さんは何に耳を傾けて過ごしていますか?夏を引きずって熱い気持ちのままのあなたはブーガルー?もしくは過ぎ行く夏を惜しむあなたはボサノヴァ?
はたまたインド古典音楽でゆっくりと深い部分に身を委ねる方もいますね?
僕はもっぱらこの時期は来るべき冬に向けて暖かい服装を模索しつつ風呂上がりに裸でいて風邪をひいたりするので、音楽聞いとるどころではありません。強いて言うなら自分の参加するバンド「MYM」の研究ですかね?(バラエティ番組も僕くらい巧妙に宣伝を挟み込んでほしいものです)

 

「MYM」については山ほど話したい事があるのですが、それはまた今度。
コラムを私物化していては編集長にどやされてしまいかねないので・・・え、もう私物化されている??
今回はある時期までのジャズギターについてです。

 

ジャズファンには、どの楽器にも思い入れのあるミュージシャンを上げられたりする人が多いと思います。
例えば「ペットなら断然マイルスだね」
「いやあルイでしょ」
「ルイかあ、ルイは別格だけどねえ。ディジーもうんたらかんたら。アルトなら誰だい、お前さん?」
「アルトならどうのこうのうんたらかんたら。でもやっぱり40年代の音源でアルトで一番つったらなんたらかんたら」
・・と言った感じでしょうか。

ジャズでよく語られる楽器と言えばピアノ、トランペット、サックス、ドラム、ベース。
もちろんハーモニカやアコーディオン、ヴァイオリン等、ある種の特殊な楽器をメインにしたジャズもたくさんあります。僕はそういうものを聞いてよくオヤジに「それは色物や」と馬鹿にされていたものです。

ではジャズギターはどうでしょうか?
これは演奏する人間なら非常に馴染みのある楽器で、それもそのはずで楽器を弾きたい人の大半はあのエレキギターを「キュイーン!」と鳴らしているテレビスターに憧れたものです。「嗚呼、バンドというものを組んでみたい!!」と思わせてくれた楽器の堂々一位!なはずです。
ギターの手軽さはいつの時代も若者を虜にしてきたのです。ですからその流れでギターでジャズを演奏する人も今はとても多いです。

ましてやジャズとロックとポップスが溶け合い始めた頃から、ギターはジャズには無くてはならない楽器として確立したのではないでしょうか。ギターは伴奏とソロを巧みに表現できるとても便利な楽器として人気なのです。しかしギターとは本来、歌や他の楽器のための伴奏楽器でした。

以前もいろいろなコラムで書いているように、ギターはブルースの伴奏楽器であり、ジャズバンドの優秀なリズムでした。

あなたにはこの「リズムギター一徹フレディグリーン」の姿が見えるだろうか!!!

 

ひたすら「チャンチャカ・・・」と刻むその姿はまるで壊れた人形のよう・・それもそのはず、大昔のジャズバンドではバンジョーの代わりとしてギターを入れていたのです。
死ぬまでリズムギターしか弾かなかった(とうちの父親に聞かされていました)フレディグリーンの姿が、1940年代のジャズ黄金期で見られるギターの印象です。
(ひょっとしていなくてもいいんじゃないか・・?)という野暮な感想はいけません。フレディのギターによってバンドがスゥイングしているのですから。
しかしこの映像ではギターが映らない。映らないどころか音すらほとんど聴こえません。それもそのはず、エレキギターなんてものこそ研究段階のゲテモノ楽器だった時代ですから。

一生懸命にコードを弾いているそばから周りでドラムやホーン隊が爆音を鳴らしている、僕だったら気付かれないように弾くのをやめているでしょう。しかしそこはプロのリズムギタリスト、最後までやりきる姿には脱帽です。まさに「ミスター・リズム」!フレディの良さを知っているあなた、本物のジャズファンですね・・?

遥か海の向こうではアコースティックの編成としてのヨーロッパジャズ「ジプシースゥイング」が生まれ、ギターソロが脚光を浴びていましたが、アメリカのジャズではギターはいわゆる脇役の一員でした。
エレキギターが本格的に世に出てくるまでは・・・・・
(久々に雰囲気を醸し出す書き方にしてみました)

 

エレキギターを使って世界を変えた二人のギタリストの動画を紹介します。

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