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【Lowland Jazz】ホールライブ密着取材レポート【Live!】


7月21日、東京都あきる野市 秋川キララホールで行われた「Summer Jazz in あきる野」Lowland Jazz ワンマンライブにOUT of JAZZ 取材班は一日密着取材を敢行。舞台袖の出来事からリハーサル室の様子まで当日の様子をレポートします。

 

朝9:00、きららホールへ到着。
全てのメンバーが揃いステージ袖ではドラムセットの組立、ギター・ベースのアンプ等が並んでいた。
それとは別にLowland JazzでPf/Arrを務め、動画・アルバム等のレコーディングエンジニア・MIXを務める小島がスタッフ3名を引き連れ当日のライブレコーディングの機材の設置を行う。

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              ライブレコーディングの準備をするPf.小島(左)とスタッフ

バンドリーダーのTp.具はホールスタッフと共に舞台設置。

プロデューサーのユーヨン氏はホールの入口の物販から、メンバーのケア、照明の打ち合わせなど会場を走り回っていた。

ステージでのリハの開始まで3時間。頻繁に時間を確認し各セクション毎急いで準備を行う。

音楽面以外にも、結成約1年半でニコニコ超パーティに出演、700人収容ホールでワンマンライブを敢行してしまう程のバンドに成長できた理由がある。それは、各個人それぞれの役回りがハッキリとしていてプロフェッショナルに独立して動ける程の知識と技術を有する事。そしてそれをまとめあげるプロデューサー/バンドリーダーの具兄弟の統率力だ。

 

ホーンセクションが楽屋兼音出しをするリハーサル室の様子はというと、リズムセクションやホーンセクションの立ち位置が決まり、舞台設置に目処がつく9:30頃から各自音出しを始め出す。

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リハーサル室での音出し風景                      

ほとんどのメンバーは音出し直後、ロングトーンなど基礎練習を主に行う。

特にBtb.青地はマウスピースのみの練習(バズィング)の時間を長く取っていた事が印象的であった。彼は国立のクラシック科出身。基礎練習の重要性を良く理解しているのだろう。

その反対に、Ts.石井は音出しを始め早々から難解なフレーズの練習に挑戦し、鬼気迫る雰囲気を醸し出していた。「私は飽き性な性格なので基礎練は苦手なのです」と謙虚に話していたが、それでも練習であそこまで全力で吹き、自分の限界に挑む姿は圧巻であった。

Tp.吉澤は金色のトランペット(YAMAHA8310Z)と銀色のトランペット(Holton st302) 2本を持ち替えて練習。高音部分の鳴りが大きく違うので曲毎に持ち替えるとメンバーにも話していた。トランペットと言っても2本を持ってくるのは荷物になる。彼の音色に対するこだわりと今回のライブに対する意気込みを感じることが出来た。

Lowland Jazzメンバーの最年長、村山は唯一この日Loland Jazz Tシャツを着ていた。
このTシャツは当日物販で販売も行っていたが、そもそもはアルバム制作時のクラウドファンディングの引換品として制作したものだ。
最年長にも関わらずメンバー内で一番甲高い声を発しはしゃぐ村山を、熱烈なLowlandファンと位置づけ「いつも応援ありがとうございます。」「こんな朝早くから手伝っていただけるのですか?」「ここから先は関係者のみになりまして…」と終始メンバーにそれをいじられていた。

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            Lowland Tシャツを着たTp.村山 と 後ろから覗くユーヨンP

音出し開始から約30分後、バンドリーダーのTp.具がリハーサル室に到着。ようやく音出しを開始。

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Tp.具の音出し風景 と 真剣にリードの選定をしているAs.丹沢             

その間ずっと後ろでAs.丹沢がリードの選定をしている。リードをセットし、少し吹き様子を見て次のリードを試す。いくつか試した後、リードケースを閉じた。ようやくリードの選定が終わったのかと様子を見ていた所、他に持っていたリードを全て机の上にに引っくり返し、初めから順に調べ始めた姿に私は驚愕した。彼はアルト/ソプラノと2本持ち替えを行う為、リードの試奏は1時間以上に及んだ。

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