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Ink Spots [Sly Stone③]


なんがでっきょんな?大石です。
すっかり寒くなって春が待ち遠しいですね。雪も降ったし、正月もやったし、次のイベントらしきイベントと言えば・・・『春』ですかね?

いや、その前に「OUTofJAZZ Anniversary Party」が待ってますよ。

 


2月8日はジャズ喫茶ちぐさへ行きましょう。もちろん僕のやっているバンド「MYM」も出演予定です。

今回は途中になっていたスライの話。
前回までのスライは、かつての仲間が去り始め、しかしエンターテイメントのトップとして絶頂を向かえていた辺りまででした。
その後のスライは・・?あのまますっと一線で活躍したのでしょうか?

 

ベーシストを入れ替え、ドラマーを入れ替え、弟は薬漬け、トランペットのシンシアとの愛人関係、どうも良くない状況の間までもスライはなんとか作品を出し、華やかな舞台での活動も続けていました。

スライは相変わらず完璧です。完璧なタレント性と音楽、このままスライがバンドを掌握してちゃんとやっていたら、アースやタワー・オブ・パワー、そこら辺のファンクバンドなんかにデカイ顔させなかったでしょう。
しかしそこは我らがスライ、着実に堕ちていきます。
ヤクのやり過ぎでコンサートをキャンセルしたり、スタジオでもまともに作業できなくなり、次第に周りの信頼を失い始めます。
初めてのソロアルバムも、バンドとの差はあまり感じられず(良いアルバムなんですが)、スライ自体の方向性もよくわからなくなっていく印象です。「スライは終わった」と言われ始めた頃に『寂しかったかい?戻って来たぜ』てなアルバムでカムバックします。
これが中々ファンキーなのですが、全体的におとなしい印象で、かつてのスライの爆発力みたいなものはもう感じられません。面白いアプローチはしてるのですが・・面倒くさくなっちゃったのでしょうか。
また「スライは死んだ」なんて言われかけた頃、『いま戻りましたよ』てなアルバムでカムバックしています。

名作『暴動』の後も「スライは死んだ」と言われて出たアルバムが『フレッシュ(輪廻)』てなアルバムで、コカインはやめたとかなんとか、新しい俺が帰って来たぜと言わんばかりだったのですが、このフレッシュの持っているパワーとエネルギーのようなものは、『今戻りましたよ』の頃(1979年頃)にはもうありません。

 

世の中はディスコブーム、猫も杓子もディスコをやらないと生き残れないという時代、リズムマシンをバンドに初めて持ち込んだスライの音楽はもはや昔のものです。

この映像のスライ、目は死んでますし服装もまったくヒップじゃない、でもかつてのヒット曲を歌うスライの弾くエレピのコードワークに僕は未来を見ます。なんかパーカーとスウエットの上下でダサイけど・・
この後からはもうほとんど世間に出てくる事はありません。今度こそ「スライは死んだ」と誰もが思っていました。

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