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Ink Spots [Rock-Jazz]


さらにこれを見てほしいです。

サム&デイヴのバックはMG’sですが、このMG’sのノリとパワーがまたすごい。特に後半にいくにつれてヒートアップ!
こういうのは大きな音で聴いて初めて「…ガハッ…」となるので、ぜひ爆音で聴いてほしいです。
ソウルといえど、このライブのエネルギーはヤバイです。いや、ヤバイでしょう。

 

想像してもらいたいのが、この会場で実際にこのライブを体感したなら、きっとバンドの持つものすごいエネルギーにやられたはずでしょう。
現在とは違ってこの時代の音響システムは簡素なものだったらしいです。
ここら辺の情報はロックの分野で得たのですが、当時のロックミュージシャンの使っていたギターアンプは30ワット程度のものだし、ベースも同じ。ドラムセットもごく小型のものが多かったようです。
今みたいにバスドラムがでかくてシンバルもずらりと並べて、小さいのに何百ワットも出るようなアンプなんかは当時では発明されていません。
発明を推進させたのはロックやポップスでしょう。観客が多くなるにつれて会場も大きくなり、必要に迫られてアンプの巨大化、音響システムの進化につながります。
ロックもジャズもソウルも、この時代は音量を出すためのテクニックが存在したのでしょう。そういう意味では今のミュージシャンから大きな機材を取り上げたら、同じように音圧のある音楽が演奏できるかは疑問です。
音量や音圧を稼ぐためのテクニックとして、一番効果的に音を響かせる演奏の仕方やアレンジが存在してたんじゃないでしょうか。

もちろん広い会場で鳴り響く小さなギターアンプから出るフルボリュームのギター、ベース。ガチンコのドラムや歌が渾然となってモッサリとした空気になっていたら、今のようにクリアーには聞こえないだろうし、想像もできないような雰囲気だったんではないでしょうか。

僕個人は、ライブハウスで音響屋が整えた綺麗な音よりも、何にもない状態から生まれるものの方がいいと思うので、ライブの際は極力音響屋にはいじってほしくないと思っています。まあ整えるのが音響屋の仕事なのですが…

 

何が言いたいかというと、ロックもジャズもソウルも、ある時代までは全く同等にエネルギッシュで、ソウルフルで、スウィングしていたのだと思うのです。ジャズもロックしてるし、ロックもソウルしてるし、ソウルもスウィングしていたのです。
僕は人間も音楽も、その他の何でも、根本的には「みんな同じ」と思っています。差異を見つけることが楽しいのであると同時に、違いなんて何もないと思えばいいのです。

 

だから僕はごちゃ混ぜの音楽を「jazz」と呼ぶのです(よっしゃ、長くなって着地点が見つからなくなったけど今更書き直すのも大変だと悩んでいたけど、やっと最後の最後でジャズに絡めた文章に持っていくことができたぜ!コラム書くのもこらもう大変、大変態の俺が改編、改善させたぜ頭を回転、採点気になるあたりでもうEND、エンタメコラムの献立こんだけ続けりゃネタ切れ完パケ!セイイエー!YO!!!!)。

 

変なテンションで終わるのもなんなので最後にこれを…

スウィングしてるソウルフルなろっくでしょ?

終わり





oishiyuライター: 大石 悠
 鍵盤奏者。幼少の頃から両親の影響でレコードを愛聴。特に生前の時代である60年-80年代のブラックミュージックシーンに魅力され、人間味のある泥臭くもパワフルな演奏スタイルを持つ。即興ジャムオルガントリオ"MYM",他セッション、サポートでも活動中。

― 連載コラム:Ink Spots ~All about JAZZ I think~ ―
・ Ink Spots [6/8]
・ Ink Spots [New Orleans Funk]
・ Ink Spots [Les Paul Model & Charlie Christian]
・ Ink Spots [Sly Stone②]
・ Ink Spots [Lonnie Smith]
・ Ink Spots [The Beatles①]
・ Ink Spots [Sly Stone]
・ Ink Spots [Robert Johnson]
・ Ink Spots [Muddy Waters]
・ Ink Spots [Tony Allen]
・ Ink Spots [Pharoah Sanders]
・ Ink Spots [Hermeto Pascoal]
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・ Ink Spots [Ginger Baker]
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・ Ink Spots [Nina Simone & Piano]


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