Ink Spots [Ginger Baker]
おこんにちは、おばんです。
大石です。
今日はジンジャーベイカーの話です。
ジンジャーベイカーはイギリス人のドラマーで、数々のバンドやセッションで名を馳せた後、ジャックブルース率いるCREAMに参加します。ちなみにエリッククラプトンもいます。
エリッククラプトンの個人的なベストプレイのほとんどはクリーム時代のもので、その後はアル中の酔いどれブルース、天才的な友人の死などで精神的にぼろぼろになったあと、レイドバックというのを武器にレゲエやバラードで有名なギタリストという認識です。
でも中学生の僕にブルースを分かりやすく伝えてくれたのもエリックなので悪くは言いません。
彼は常に天才の陰にいたギタリストなのです・・・。そう思うと、19歳で「Clapton Is GOD」という落書きがロンドン中に書かれていたり、スーパーグループであったクリームのギタリストであったりした彼は、常に本物の天才、ジミヘンドリクスやデュアンオールマン、絶対に追いつけないバンドのビートルズ、惚れちゃった女性の旦那のジョージハリスンとの付き合いの中でボロボロになるのも想像を絶します。
エリックは今、彼にしかできないブルースを演奏し続けている人なのです。
話がそれましたが、ジンジャーベイカーはそのエリックと一緒にいくつかのグループをやっていました。
初めて買ったクリームのアルバムの一曲目、「White Room」です。
この曲を聴いたときに僕はある種の違和感を感じていました。それは、シンバルをバシバシ鳴らさないドラムにです。
僕の未熟な感覚では、太鼓をドコドコドコドコと叩いた後は、シンバルを「ジャーーン!」といってほしかったのですが、ジンジャーはやりません。
歌いはじめの最初の拍には「バシャーン!」と派手にきめてほしいのですが、ジンジャーは淡々とリズムを刻みます。
そういえば、リンゴスターも欲しいところでシンバルを「ジャーーン!」とは鳴らさない人です。
この曲は初期のリンゴの中でも最も好きなドラムプレイをしている曲なのですが、クラッシュシンバルを「ジャーーン!」と叩くのは二度だけ・・太鼓のおかずも二カ所です。
まったくこの対極にあるのはテリーボジオみたいな人でしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=3x4YUG-uJgA
ところでこのテリーボジオがやっている事は、インドの古典楽器のタランのようなものでしょうか。
チューニングの違う太鼓でメロディを奏でる・・・いや、そんなことはどうでもいい。
また話がそれました。
本当はジンジャーへの愛を滔々と語りたかったのですが、なかなかジンジャーの面白いところまでたどり着けない。このままジンジャーの話を書けないまま終わるんじゃないかという恐れすら生まれてきました。