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【Lowland Jazz】私の十八番のスタンダード曲【聞いてみた!】



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ローランドジャズのメンバーに【聞いてみた!】第二弾!

前回の【Lowland Jazz】人生を変えたジャズアルバム【聞いてみた!】では、メンバーの素顔を知ることが出来大変好評いただきました。

第二弾では、Lowland Jazzのライブ以外のセッションライブ等にも出演している方が多いLowland Jazzのメンバーに、自分がライブの時に良く演奏するスタンダード曲をご紹介していただきます!

 

スタンダードの曲の紹介やどんな所が好みか、どんな風に演奏するようにしているか等など、お勧めのアルバムの情報も合わせ、メンバーの方々に書いていただきました!

お気に入りの曲を見つけてLowland Jazzのメンバーのライブに行くとその曲の演奏が聞けるかも?!

 

丹沢誠二(As)
— My Favorite Things / Richard Rodgers,Oscar Hammerstein II

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ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中の一曲である“MY FAVORITE THINGS”はジャズのスタンダードナンバーとしてもお馴染みで、沢山のジャズプレイヤーによってカバーされているが、ジョンコルトレーンのカバーが最良のカバーとも言えるだろう。サックスにジョンコルトレーン、ピアノにマッコイタイナー、ベースにスティーブデイビス、ドラムにエルビンジョーンズといった各楽器の名手達によって演奏されている。このCD を始めて聞いた時に、映画と同じ曲とは思えないほど格好良く、彼の生み出す多彩な音色に圧倒された。原曲は8 分の6 拍子だが、ジャズでは4 拍子で演奏されることが多い。この名曲をこれからも沢山演奏していきたい。

 

 

小泉潤弥(As)
— Tell Me a Bedtime Story / Herbie Hancock

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1 コーラス44 小節

フォームAABA

言わずと知れたハービー・ハンコックのオリジナルで、ハンコック自身の演奏やクインシー・ジョーンズの演奏で知られている。

クインシー・ジョーンズが1978 年に発表したアルバム「Sounds… Stuff LikeThat」の後半Rhodes エレクトリック・ピアノとヴァイオリンの長いユニゾンが圧巻である。

独特のコード進行がなかなか印象的でとても切なく、甘いメロディーで聞きやすい曲でもある。

この曲を演奏するとなぜか小学6 年生の頃のまゆちゃんとの初恋を思い出す。

一緒に金管バンドをやっておりまゆちゃんはパーカッションを小泉はチューバをやっていた。

交換日記をしていて朝学校に来たら机に入っていたときのワクワク感、誰もいないところに行ってコソっと読んだりしたスリル感が思い出される。

その恋は奥手すぎて振られた。

 

 

石井裕太(Ts/Cl)
— Darn That Dream / Seamus Blake

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Jimmy Van Heusen の作曲によるバラード。同氏はこの曲の他にも、But Beautiful, I Thought About You, Polkadots and Moonbeams といった名曲の数々を手掛けている。

とにかく、美しい曲。コード進行の中に、主となるコードの半音上からのツーファイブワンが巧みに取り入れられており、それがまた絶妙な魅力を引き出しているように感じる。

Billie Holiday やMiles Davis が演奏したテイクが有名ではあるが、今回は僕の一番好きな演奏、Seamus Blake(ts)のものを紹介する。テナーサックス独奏によって始まり、それに感情が最も揺さぶられたところで、最高のタイミングでDavid Kikoski(pf)のピアノが入る。…いつも聴いていて泣きそうになってしまうポイント。

この演奏を聴いた時、その独奏部分から特に影響を受けたため、自分がライブで演奏する際も、曲の始めや終わりなどでカデンツァを吹いてみるようにしている。

 

 

小田采奈(Bs/Fl)
— Polka Dots and Moonbeams/Jimmy Van Heusen

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この曲はFrank sinatra が歌ったことや、Bill Evans の演奏で有名である。ここでは敢えて、わたしの好きなLou Donaldson のアルバムを取り上げる。この曲は偶然出会った男女がやがて小さな家で暮らし、幸せに人生を送るというような歌詞がついている。slow なテンポであるがメロディひとつとってもそのうきうきが聞こえてくるようで、私は好きである。さらにこのアルバムではLou がピッチベンドを使うなどして、このメロディを楽しんでいるのがうかがえる。彼の性格だとニコニコして指を鳴らしながら上機嫌で吹いているのかなと思うとニヤニヤしてしまう一枚である。是非聴いていただきたい。

 

 

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