facebook_icon.png twitter_icon.png

jazz meets the beats Vol.9


DJはとても自由な音楽表現の形。
ただ、現場によってフロアーの雰囲気・温度をみながら選曲するという前提があります。
Orbit Jazzでの自分は60~90minのセットで旧譜のレコードと新録系CDを合わせて100枚前後を持ち込んでいて、たまにそんなに持ってきて全部かけるの?と聞かれるのですが、実はそうではありません。
Liveの様にセットリストを組んでも雰囲気次第で変わってしまうので意味が無いのです。
DJが使うレコードのフォーマットも7′,12′,LPとそれぞれあり、Hip HopやHouse,Disco等は尺や音圧等がDJ使用がしやすいよう Editされた12′を使う場合が多く、”一曲買い”が多いのです。

 

では、Jazzではどうか…、元々DJという観点がないジャンルだけに、LPが主体となります。

Jazz DJの多くはそのLPに収録されている曲の中からフロア映えする曲を選んでいる訳です。
鑑賞としてはすばらしい曲であっても、それがフロアで機能するのとは限らず、そこはちょっとした慣れやDJとしてのセンスみたいなものが問われたり…。
その感性を磨く為にいう口実の元、クラブで色んな人のMixを耳にしてお酒を嗜しみ。レコード屋でも散財…。 挙げ句の果てに部屋がレコードとCDに埋め尽くされていくという悪循環。

ちょっと前置きが長くなりましたが、最近、職場をかえて環境の変化があり、音楽への向かい方も少し 変わりました。忙しく過ぎる毎日の中で、自室でお気に入りのLPに針を落として、 ゆっくりと聴いているとDJ目線ではない新しい発見があるものです。 今回は、これからの季節にぴったりのMy favoriteなアルバムを紹介します。

 

■Coral Keys/Walter Bishop Jr. – Waltz for Zweetie

モダンではSpeak Lowがコレクターズアイテムとして有名(オリジナルLPはウン十万)なWalter Bishop Jr. レアグルーヴファンから人気のレーベルBlack JazzからリリースしたアルバムCoral Keysは 美しいワルツ”Waltz for Zweetie”を筆頭にモードチューンが満載。

 

■Eastern Rebellion/Cedar walton/George Coleman/Sam Jones/Billy Higgins – Bolivia

5/4things

モードジャズを追う中で避けては通れないアーティスト達によるTimeless盤。 Cedar walton作曲のBoliviaや美しさと力強さを備えた5/4things等、アメリカ人アーティスト達が盛んに 渡欧した60’s後半から70′s当時の雰囲気が伝わる。ヨーロッパセンスが漂う演奏が愉しめる一枚。

 

■Hannibal/Marvin Peterson the sunrise orchestra – The bomding

レアグルーヴ・スピリチュアルジャズシーンで以前から人気の一枚。 儚げな雰囲気を奏でる演奏にスポークンワードが重なるThe bomdingを筆頭に タイトなファンク調の楽曲も楽しめる。

 

■Trip to the mars/Orchester Roland Kovac – Blue dance

アメリカとは違い個性的な魅力があるユーロジャズ。 その中でも人気の高いレーベル、ドイツのMPS。ハードバップ~モードに至るユーロジャズの世界を 牽引したこのレーベルの中でも珍しいサントラ盤。ジャケットデザインそのままな浮遊感のあるワルツタイム、 Blue danceが美しい。

next_logo



Comments