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村上春樹とジャズ [中国行きのスロウ・ボート②]


ジャズと関係が深い日本を代表する小説家 村上春樹。彼の作品から、ジャズやソウルフルなブラックミュージックなどが登場する小説を紹介します。「中国行きのスロウ・ボート」の続きです。

 

この短篇集は、1980年4月~1982年12月までの期間で書かれた短編のまとめです。

表紙の絵は安西水丸によって描かれたもので、彼は、村上春樹がバーの経営者だった頃からの知り合いらしく、春樹作品の表紙の絵を幾つか手掛けています。二人の対談も音源であるらしいです。

中国行きのスロウ・ボートには三人の中国人が登場します。

二人目の中国人女性の話は特に素敵です。ああ、この頃から村上春樹は完成されていたんだな、という気持ちになりました。

 

話は変わりますが、最近、新潮のサイト上で村上春樹がファンの質問に答える、「村上さんのところ」という頁が話題になっています。
そこで思う存分ヤクルトスワローズ・ファンを発揮し、ベイスターズを叩くという熱心な野球魂を見せています。
中国行きのスロウ・ボートで野球の話が出てくるので、現在と繋がっているんだなとしみじみ思いました。

 

曲紹介に移りましょう。
「土の中の彼女の小さな犬」という、女と揉めて、違う女と会話する短編(超適当)に出てくる、ジミー・ヌーンです。

ジミー・ヌーンの古いレコードも気に入っているし

189頁

ジミー・ヌーンはアメリカのジャズ・クラリネット奏者で、ベニー・グッドマンらに影響を与えたそうです。




harumatiライター: 山本 春町
 映像クリエイター/ミュージシャン/ライター
こう見えても文学少年。
下ネタ大好き。変なやつ。
http://harumati.jimdo.com/

― 連載コラム:村上春樹とジャズ ―
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