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【Lowland Jazz】あの曲の Jazz Ver.【LargeCombo】


#4 妄想スケッチ

arranged by 髙井天音(Tb)

指示は「ファンク系でがっつり派手に」とのことでした。アレンジ後のサウンドのイメージ元はYoungblood Brass Band のBrooklyn という曲で、特にトロンボーンのメロディの始まり方は音並びもそっくりなのですが、原曲と練り合わせて作っていくうちに大分違った仕上がりになりました。構想の段階でのポイントは「ソリストごとにカラーを変える」、「最後はラッパが吠えて終わる」の二点でした。このアレンジは構成だけ決めてあとはそれぞれのプレイヤーにおまかせの部分が大きいので、世に出せたのはメンバーの皆様のお陰です。

 

 

#5 恋は戦争

arranged by 大場俊(Dr)

ニコニコ動画にアップされた順番では、「恋は戦争」→「メルト」なのだが、私がアレンジした順番では「恋は戦争」の方が後なのである。「ピエロ」をアレンジした際に感じた改善点やアイディアを入れたのがこの作品。そもそも、この「恋は戦争」に関しては、具くんに依頼されていない。ボーカロイド楽曲を聴いてみようとニコニコ動画で検索していたところこの曲を発見し、勝手にアレンジを始めた。そして具くんに「どこかでやる機会ないかな?」と提出、まさかの次のレコーディングに無理矢理ねじ込んでもらったのだ。「メルト」もそうだが、「恋は戦争」に関しては実験的な要素がかなり大きい。イントロはBrian Blade 氏のグループの楽曲「Crooked Creek」を彷彿させるものにし、サビはChick Corea 氏の「New Life」を参考にコードを組み立てた。テナーサックスソロの裏には「メルト」を彷彿させるメロディもある。最後の石井裕太、高井天音の二人のソロバトルにも注目してほしい。

 

 

#6 メルト

arranged by 大場俊(Dr)

「恋は戦争」同様、かなり実験的な要素が大きいアレンジになった。この曲は具くんからの依頼でアレンジした楽曲であり、具くんに依頼されるまで私はこの曲を知らなかった。そして、ボーカロイド楽曲の中でも「殿堂入り」「神曲」と称される曲であることもその時に知った。元々は昨年の成増でのライブのために三管で書いたアレンジだったが、ニコニコ動画にアップする前に四管にリアレンジした。この曲に関して最も実験してみたかったのは、リズムセクションに全く同じ動きをさせることである。小泉潤弥のアルトサックスソロの裏を聴いてほしい。また、この曲にもパロディ元となる曲が存在し、そのアイディアを使ってみた。個人的には実験は大成功。お気に入りの一曲である。

 

 

#7 From Y to Y

arranged by 髙井天音(Tb)

バラードを作ってほしいということで依頼が来たのがこの曲ですが、これは大変でした。ビッグバンドも含めたLowland のアレンジの中で一番時間がかかりました。リズム隊のイメージにはNo Name HorsesのSomeone To Watch OverMe があったのですが、現場の意思により(レコーディング当日筆者は都合により立ち会えなかったのです)ほぼイーブン(揺れないリズム)になりました。というわけで半ば偶然の産物ともいえるのが本作品です。珍しい編成なので珍しいサウンドをお楽しみいただけるのではないかと思います。

 





richieライター:Richie
 アシスタントライター
流行りモノ大好き日本人。
Keith Jarrett のTHE KOLN CONCERTをきっかけにジャズの世界へ。現在ジャズを勉強中。

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