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Standard was born [日本の曲]


 

日本の古い歌を取り上げた例で言うとセロニアス・モンクも「Japanese Folk Song」というタイトルで「荒城の月」を取り上げています。

モンクが日本に来日したときは記者会見に一時間以上遅刻しながら、今入浴中だから少しまてと言ったとか、高価なピアノをテレビ収録用に要求しながら、いつもの分厚いコートに帽子で演奏したため鍵盤が汗でべたべたになり大変なことになったというようなエピソードが残されています。

モンク自身の日本への印象などの記述はまったく残されていないようです。

なので特に印象にも残らなかったのかもしれませんね。

 

 

最後につい最近亡くなってしまったファンキージャズの代表的ピアニストホレスシルバーです。

「The Tokyo Blues」というもろそのままなタイトルのアルバムを残しています。

このアルバムはタイトル曲他「Too Much Sake」や「Sayonara Blues」など日本語タイトルのホレスシルバーのオリジナルが収められています。

アルバムジャケットも素敵です。

ホレスシルバーは様々な国の文化や音楽に興味をもって取り上げていたようですが、こんなアルバムを残すくらいですから、日本のこともきっと気に入ったのでしょう。

このほかにも極東組曲の中に残した「アドリブオンニッポン」やデイブブルーベックは「日本の印象」というアルバムを録音しており、「コト・ソング」「富士山」「大阪ブルース」「東京の交通」といったものが収められています。

いくら日本が欧米化したといっても、そこに住んでいる人からみれば日本は極東、オリエンタルでミステリアスな魅力をもつ国なのでしょう。

これからもそういった日本を題材にした曲を取り上げるミュージシャンが増えると我々日本人としては面白いですね。





komamurashunyaライター: 駒村俊弥
 1988年生まれ。ベーシスト。都内を中心に活動中。ミュージシャンという枠にとらわれず、自分の生き方や発言で自分の哲学を表現できるように日々奮闘中
HP:http://bbbaasss.web.fc2.com/
blog:http://ameblo.jp/a-einstein1955/

― 連載コラム:Standard was born
・ Standard was born [St.Thomas]
・ Standard was born [Five Spot After Dark]
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