jazz meets the beats Vol.7
Hip Hopとの融合を探るグラスパーを筆頭とした流れ、また、ホセ・ジェイムスが新作で示したRockテイストなアプローチ等、コンテンポラリージャズは確実に進化している。 伝統を重んじる側面と新たなリズムを取り入れて常に新しい表現をしていく音楽こそがJazzで、またそれを積極的に愉しむ事がJazzの醍醐味だと自分は信じている。 様々なジャンルをフラットに愉しむ事が出来てしまうクラブ世代の自分達にとっては年代を超え、世代を越えて音楽を提示する事が得意な事なのかもしれない。
2000年代初めに西ロンドンで誕生したBroken beatsというクラブミュージックはNu Jazzとも称され、70′sフュージョンから強い影響を受けている。実は最近、Degoを代表とする西ロンドン系ベテラン・アーティストのリリースが増えている。そして、コンテンポラリー界隈でもそれに共鳴するように、フュージョンアプローチを試みた作品が発表されている。
■The Crusaders / Sweet ‘n Sour
Pafic Jazz時代から長く活動したグループCrusaders。後に、更にSoulへと傾倒したStreet Lifeが 有名だが、個人的にはJazz Funkに壮大なブラスサウンドを融合したSweet ‘n Sourをプッシュしたい。
■Lesette Wilson – Caveman Boogie
Lesette Wilsonによる佳曲だらけのアルバムからの一曲。心地よいミッドテンポの曲調に 跳ねるように小気味良いピアノのフレージング。Jazz Funk,Boogieをミックスしたフュージョン作品の代表作。
■Jeff Lorber Fusion/Black Ice
フュージョンを代表する鍵盤奏者Jeff LorberがChick CoreaやJoe Farrelを迎えたアルバムSoft Spaceより、Broken Beatsの祖とも言える一曲。その曲ではJoe Farrellによるフルートが存分に愉しめる。
■Jeff Lorber Fusion/The Samba
https://www.youtube.com/watch?v=Vuu_eVFuO5k
同じくSoft Space収録のThe Sambaでは、爽快で都会的なブラジリアン・フュージョンをChick Coreaと共に表現している。