Standard was born [日本の曲]
こんにちは。ベーシストの駒村俊弥です。
今回で第5回目となるStandard was born今回は少し趣向を変えて、わが国日本と関係が深い曲を取り上げたミュージシャン達の日本への思いを取り上げます。
まず最初は日本でも絶大な人気を誇る巨匠ピアニスト、チック・コリアです。
チックコリアは1983,84年頃に一ヶ月半だけ京都に住んでいたそうです。
そして自身のバンド、チック・コリア・エレクトリックバンドのデビュー作でSilver Temple(銀閣寺)というそのままなタイトルの曲を残しています。
ハードなフュージョンといった感じで、エレクトリックバンドらしいテクニックの応酬が聞けます。
欧米の人がまず最初に思う日本のイメージというのはたいていエキゾティックといった感じです。
日本にちなんだ曲名をつけてオリエンタルでエキゾティックな曲調の演奏をするという安易な発想がよくあります。
ですがこの曲からはそこまでエキゾティックを前面に押し出しているようには感じません。
むしろ美しい、メロディーが至るところで聴けます。
この辺りに実際に京都で生活をしていただけあり、チックの付け焼刃ではない日本への想いが感じられます。
続いてはトランペッターのリー・モーガンです。
リー・モーガンは子供の頃から神童と言われたとされるトランペッターです。
そして10代の頃からヒット作を作り上げるなどまさに早熟の天才といった感じです。
しかし33歳のときライブの休憩中に当時の愛人に射殺されてしまいます。
そしてこのリー・モーガンの奥様が日本人だったのです。
その奥様に教えてもらったのでしょうか?
The Rumprollerというアルバムで「Desert Moonlight」(月の砂漠)を取り上げています。
やはり好きな人が出来るとその人の育った環境や文化を知りたいと思います。
好きな人の好きな歌は自分も好きになるものです。
そんな思いでこの曲を取り上げたのかも知れませんね。
この奥様は山本さんというらしいのですが、「Yama」「小僧のワルツ」など日本語のタイトルのオリジナル曲もあります。
奥様に対する愛情がひしひしと伝わってきますね。