Standard was born [我が心のジョージア]
こんにちは。ベーシストの駒村俊弥です。
ジャズスタンダードの背景や裏話を紹介していくStandard was born今回が第二回目です。
第二回目はGeorgia on my mind邦題『我が心のジョージア』です。
この曲は1930年にホーギー・カーマイケル作曲、スチュアート・ゴレル作詞で発表されました。
このホーギー・カーマイケルは他にも現在まで残っているjazzスタンダードナンバーを数多く作曲していて、代表的なところだと、「Stardust」「The Nearness of You」「Skylark」などがあります。
ちなみにこの二人は同級生のようです。
今紹介したStardustのタイトルをつけたのもスチュアート・ゴレルです。
もともとStardustはテンポの速いラグタイムの曲として作曲され別のタイトルがついていたのですが、それに対してテンポを落とすことを提案し、Stardustというタイトルを送ったのがゴレルだそうです。
それによって現在までバラードの名曲として知られているわけですね。
さてGeorgia on my mindの話に戻りますが、我が心のジョージアと言われると、ジョージアって何だろう?と思いませんか?
人の名前か、それとも地名か?それとも他の何かなのか、、、
ホーギー・カーマイケルは自伝を発表しているのですがそれによると、当時ホーギーが所属していた楽団のバンドリーダーからアメリカの南部をイメージした「Georgia」という曲の注文を受けて書いたそうです。
なのでジョージアはアメリカの州の名前かと思うのですが、実はこのホーギー・カーマイケルの妹の名前がジョージア・カーマイケルという名前で妹に捧げた曲であるとも言われています。
実際に歌詞の内容を見てみると、ジョージアに対して思いは募るばかりというような内容で、州の名前とも妹の名前ともどちらともとれます
発表当初からレコードがヒットし、ジャズ、ブルースのスタンダードナンバーとして数多くのカヴァーが生まれるまでになりました。
その中でももっとも有名なのは1961年のソウルシンガーレイ・チャールズによるものでしょう。