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Ink Spots [Ginger Baker]


このジンジャーの独特な太鼓まわし、ジャズのテクニックを使っているとかアフリカのリズムを研究しているとか言われていますが、最初は分からなかったです。
その頃、僕は同じロックトリオのジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスやBB&A、レッドゼッペリンやThe Whoのようなバンドとの聴き比べに夢中で、やはりジンジャーのドラムのスタイルは違和感だらけだったのです。

でもジンジャーにはこれがあります。必殺ドラムソロ!

この裏ビデオ感がたまりません。かのアートブレイキーとのドラムデュオ、こんな演奏が残っていたのですね。

ブレイキーも若いですが、ジンジャーも脂の乗っている時期なのでしょう、ジャズドラムの黒人版「ドラム馬鹿一代」もひるむプレイ、しかもあまりブレイキーの方を見ません。

ちなみに白人版「ドラム馬鹿一代」はバディ・リッチがいます。

イギリス人「ドラム馬鹿一代」はジンジャーで決まりではないでしょうか。これがジョン・ボーナム辺りになると、上手すぎてまた話が変わってきますが。

 

以前も書いた、フェラクティのライブ映像を撮影したのもジンジャー・ベイカー、あのポール・マッカートニーもフェラからは睨まれた事もありますが、ジンジャーは親友みたいになっています。あの気難しそうなフェラと仲良しになるジンジャーも、相当気難しい人だと言いますが。
中尾彬と江守徹みたいなもんでしょうか(まあ違うと思うけど)。

しかしジンジャーの映像は「裏ビデオ感」がたまんないですね。

ではまた。





oishiyuライター: 大石 悠
 鍵盤奏者。幼少の頃から両親の影響でレコードを愛聴。特に生前の時代である60年-80年代のブラックミュージックシーンに魅力され、人間味のある泥臭くもパワフルな演奏スタイルを持つ。即興ジャムオルガントリオ"MYM",他セッション、サポートでも活動中。

― 連載コラム:Ink Spots ~All about JAZZ I think~ ―
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