Ink Spots [Jimi Hendrix]

初めまして。大石悠です。このページは僕の好きなブラックミュージックとロック、ジャズについての考察をしていきます。
第一回はJimi Hendrixの68年のライブ映像です。

 

いきなり反則臭いですが、ジミは黒人音楽の伝統に基づいた音楽家だった事を見逃されがちで、頭の後ろでギターソロを弾くのもT-Bone Walkersという黒人ブルースシンガーのステージアクションから拝借しています。

(歯で弾くのも一部の黒人ブルースシーンではよく見られた話だと言います)

ショーアップされた黒人音楽のステージパフォーマンスをショーとして自分に取り入れたジミは、それを全く新しいロックへと受け継いでいくのですが、僕はやっぱりジミの音楽は「ブルース」だと思うのです。

よく「ロックギターの革命児」とか「宇宙人」とか言われるジミですが、僕が思うにジミは「最先端のブルース」をやっていたのではないかと思います。「最先端のジャズ、未来の黒人音楽」というのが一番しっくりきます。

ジャズの帝王マイルスデイヴィスがジミに着目したのも、伝統的なジャズとブルースの未来をジミに見たからではないか。「Third Stone From The Sun」でのジミのギタープレイはジャズギタリストのWes Montgomeryのスタイルにそっくりで、直接的に影響を受けたという文献を僕は読んだ事がないので、もしジミが自分で編み出したとしたらその創造力はやっぱり他のミュージシャンのレベルを遥かに超えていたのではないでしょうか。

 

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