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ディスクレビュー:ナミヒラアユコ セレクト


Great American Songbook/Carmen McRae


ジャズにジャンルが移ったので、もう一つジャズシンガーのアルバムを。
Carmen McRaeのライブアルバム。
これはとても楽しいアルバムです。1972年のライブレコーディングです。カーメンがどんなに気さくで心の深い人なのか分かるライブです。一曲一曲、恐れ入りましたというくらい丁寧に歌い、MCではみんなを和ませ必ずひと笑いは起こし、ミュージシャンとは笑いながら自由に演奏しています。メンバーはGuitar Joe Pass ,Piano Jimmy Rowles ,Bass Chuck Domanico , Drum Chuck Flores. 曲によって、カーメン本人がピアノを弾いてます。Joe PassとDUOで歌っている「What Are You Doing The Rest Of Your Life?」が素晴らしいです。クラブの明るいわいわいとした雰囲気も味わえる楽しい一枚です。

 

ナイアガラトライアングル Vol.2


編集長からお許しを得たので、ジャンル飛び越えますがこちらをご紹介します。私が中学生の頃にどハマりして、今も聞くと改めて歌詞が良いとかメロディーが最高だなあと唸っている一枚です。
大滝詠一が中心となって作られたコラボレーション企画のアルバムです。
Vol.1は大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次さんが参加。そしてこのVol.2では大滝詠一、佐野元春、杉真理が参加しています。ジャケットも格好いい!イカす!「A面で恋をして」がヒットした作品です。家族とドライブに行くときにかけてくれと頼んで大声で歌って、満足したら佐野元春かけてくれと頼みまた大声で歌って、帰ってからJUDY AND MARYを聞くという流れがありました。(ジュディマリはこのアルバムに全く関係ないけど
小学生の頃から大好きで、私の憧れ。)
このアルバムはサウンドがとっても面白く、全曲三人のセンスが素晴らしく混ざり合っていてメロディーも声も歌詞も大好きです。

 

Sing to the Moon/Laura Mvula


最後に近年見つけてから大好きになったものをご紹介します。
Laura Mvulaはイギリス出身のシンガーソングライターで、2013年6月にこのアルバムをリリースし、これがBBC “Sound of 2013”にノミネートするなどして一躍注目を集め、今や大人気のシンガーです。
ゴスペルの要素を感じる美しいコーラスワークや、アフリカンを感じる土着的なリズムが特徴です。特徴的なリズムを感じられる「Green Garden」が有名ですが私は「Diamonds」がシンプルで綺麗で大好きです。歌詞の世界観は、情景の浮かぶ大きな世界でいつも少し寂しいです。
夜風が涼しい一人の部屋で聞きたいアルバムです。

 

以上、ナミヒラセレクトのおすすめ6枚でした。
ジャンルが様々になってしまいましたが、どれも心から大好きな作品です。
ぜひ聞いてみてくださいね。
 




namihiraayukoライター:ナミヒラアユコ
シンガー。1991年生まれ神奈川県出身。高校卒業後、音楽学校MESAR HAUSに進学。都内を中心にライブ活動を行い、バックコーラス、クワイアとしても活躍。好きな食べ物は親子丼、そば、カツ丼。道ばたでお花を見つけては喜んで写真を撮っています。     HP:http://namiayu.tumblr.com

― コラボ企画:ナミヒラアユコ ―
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