このGuitarを聴け![Wayne Krantz]
Tim Lefebvre、Keith CarlockとのTrio。
ではここら辺で彼の機材紹介へと移りましょうか。
メインで使用しているギターは
・ 73年製Fender Stratocaster,3 tone sunburst color
・ James Tyler,Black color,ロゴをテープで隠してるモデル
の2本。
そして音色を決定づけるアンプは
・ Marshall 2550 “Silber Jubilee”
ジョン・フルシアンテやスラッシュが使用しているものと一緒です。
最後にあの奇妙なサウンドを作り出しているエフェクター達
・ XOTIC RC Booster (オーバードライブ)
・ Boss OC-2 (オクターヴァー)
・ Moogerfooger Ring Modulater (これが必殺技です。)
・ Electro Harmonix FREEZE
・ Boss DD-3 (ディレイ)
・ Neunaber Technology WET Stereo Reverb
・ iSP Technologies DECIMATOR Noise Reduction
時と場合により色々変えているとは思いますが、以上の機材は実際私がこの目で確かめて来たので間違いないはずです。NYの55barにて。
これまた余談ですが、実際にWayneを見て感じたのはマジで音がデカいです。もはや本人が耳栓してました。
他のNYのミュージシャンも全体的に音が大きい印象を受けたのですが、全然耳障りな事が無かったです。日本に帰国してから自分のアンプのヴォリュームが数目盛り上がったのは言うまでもありません…
では最後に彼が参加しているオススメのアルバムを紹介致しましょう。
David Binney / Anacapa (2014年作/Criss Cross Jazz)
David Binneyというサックス奏者のリーダー作です。
Sx,Rhodes&Pf,Gt,Gt,EBa,Ds,Ds(一部Vo,Tabla入り)という変態過ぎる編成に驚きます。
3.Massive Humanity
いきなり特徴的なカッコいいリフから始まります。8ビートのグルーヴから突然、2人のドラムの叩き合いに発展します。そしてEndingらしきところではヤバい音のDistortionギターがズーンと鳴り響きます。こんなバカっぽい説明しか出来ませんもはや。
5.Anacapa
Wayne Krantzがソロを弾きます。めっちゃくちゃエモーショナルで曲を破壊するかしないかギリギリの狂ったフレーズでソロを終えるのがとっても印象的です。
9.Santo Spirito
これまたWayneがソロを。オクターヴァーやFreezeを用いて音色でも飽きさせません。
いかがでしたでしょうか。
スタンダード・ジャズの延長線上から外れたジャズ・ミュージシャン、とも呼べるWayne Krantz.。
自分も枠に嵌らない創造性を持った音楽活動をしていきたいので彼の音楽が好きになったのかもしれません。
割とギタリスト向けの細かい内容でしたが、少しでも興味を持って頂けたら幸いです。
ちなみに3月13&14日には丸の内・コットンクラブにて、Wayne Krantz Trio(Anthony Jackson&Cliff Almond)が来日するので是非とも足を運んでみては…?
ライター:小金丸 慧 ギタリスト/叫ぶ人/東京 オルタナティブな音楽を好みやすく、流行にもながされやすい。 MYSTERIOUS PRIESTESSというメタルバンドのリーダー。 O.P.P.A.I.というエキセントリックなバンドにも参加している。 TWITTER:@kogane_marumaru
― 連載コラム:この●●を聴け! ―
・ このTrumpetを聴け![Ambrose Akinmusire]
・ このSaxophoneを聴け![Miguel Zenon] (萩原優著)
・ このGuitarを聴け![Adam Rogers] (磯貝一樹著)
・ このDrumsを聴け![Ari Hoenig] (秋元修著)