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このTrumpetを聴け![Ambrose Akinmusire]


はじめまして。
この度こちらでコラムを書かせていただけることになりました、佐瀬悠輔と申します。

まずは自己紹介を・・・

 

佐瀬悠輔(Sase Yusuke)
北海道室蘭市に生まれ、赤ん坊の時からプログレを聴いて育ちます(お気に入りはピンクフロイドの狂気)。幼稚園からピアノ、小学校4年から学校のマーチングバンドに入りトランペットを始め、その先生がJAZZトランぺッターだったのがきっかけでJAZZと出会います(Herbie Hancockのhead huntersをヘビロテ)。高校では社会人ビックバンドの所属し、ろくに勉強もせず音楽に没頭する青春時代を過ごしました。現在洗足学園音楽大学に在学しながらプロ活動中。参加アルバム・The Portrait of Lydian Gray(Hiroki Tada) ・Differentiation(廣瀬真理子とpurple haze)

 

そして、今回は私が一番好きなトランぺッターの一人である Ambrose Akinmusire を紹介していきたいと思います。

 

まず彼を軽く紹介しますと、
Ambrose Akinmusire(アンブロース・アキンムーシレ)は1982年生まれの現在32歳。
2007年には、Thelonious Monk International Jazz Competition、Carmine Caruso International Jazz Trumpet Solo Competitionの2つの有名なコンペで優勝しています。
Wynton Marsalis(tp)にレッスンを受けた時に、「君には何も教えることがない」と言われたという逸話も残っています(本当かはわかりませんが・・・)。
その個性的なスタイルから、様々なアーティストから引っ張りだこであり、現在のJazzシーンの最先端を突き進んでいます。

 

では、ここで演奏を聴いてみましょう。

 

私は彼を『最もトランペットらしくなく、最もトランペットらしいサウンド』をもっていると感じています。

というのも、一つ目の動画でわかるように何と言っても下から上にかけての音域の広さ、跳躍、フレーズ・・・。最初に私が彼の演奏を聴いたときには初めて聴くこのサウンドに衝撃を受けました。『トランペットらしくない』というのも、いわゆるBopのような王道なサウンドからは程遠いものであり、フレーズも細かく聴くと謎な所が沢山あります。
しかし、だからと言って、例えばSax奏者的かといえばそうでもないし・・・

 

そこで、彼が素晴らしいのは、過去を知っていることだと思います。ここで『トランペットらしい』に繋がります。例えば建物でもしっかりとした土台がなければ家は建てられないですし、それが大きくなればなるほど、その土台はしっかりしていなくてはなりません。音楽も過去の歴史を知り、それを自分の土台として表現しなければとても脆くて薄いものになってしまうと考えているのですが、彼の演奏はそういった意味でも歴史を感じるし、とてもStrongで深いものだと思います。

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