このSaxophoneを聴け![Miguel Zenon]
はじめまして皆さん!
今回から今活躍中のサックス吹き達の紹介コラムを担当することになりました。
萩原優です。
まあ堅苦しいので「おはぎ」とでも呼んでください笑
簡単に私の説明をします。
洗足学園音楽大学ジャズ科を卒業。学生時代よりプロ活動を開始。ジャズ、コンテンポラリージャズを主に演奏し、もともと色々な音楽が好きだったことから最近ではブラックミュージック/R&B、J-popアーティストのサポート、レコーディングも行い活動の幅を広げています。
リーダーバンドのHENNATRIOではSAX、GUITAR、DRUMSのベースレス編成で実験的でクリエイティブな物を目指して取り組んでいます。
演奏楽器はAlto.Soprano.TenorSax, Flute, Clarinet(練習中)を演奏。
またパーカッションにも興味があり、最近は腰にパチカ(紐の付いた玉)を付け、暇さえあれば振っています笑
簡単にと言ったくせに長ったらしくなりましたが、こんなやつが記事を書いてる思って頂けたら幸いです。
それではさっそくいってみましょう!
今回ご紹介するのは僕が愛してやまない、現在NYで強烈な個性を魅せる、Miguel Zenonさんです。
Miguel Zenon
1979年12月30日生まれ。カリブ海に位置する南国プエルトリコ、サンファン出身。
最初はクラシックサックスを6年間習ったそうな。その後バークリー音楽大学卒業。
とにかくとにかく常人離れした圧倒的なテクニック、より自由に、メロディーを重視したImprovise、一音聴けばミゲルだとわかる独特な音色、今のジャズシーンで唯一無二な輝きを放っています。
共演者はCharlie Haden,Fred Hersh,Kenny Werner,David Sánchez, The Village Vanguard Orchestra, The Mingus Big Band, Bobby Hutcherson and Steve Coleman,Lionel Loueke,Aaron Goldberg,Jeff Ballard・・・・これ以上書くときりがないのでやめますね。
つまりは大体の大型系若手ミュージシャンは共演してると思われます。
毎年何枚ものアルバムに参加しているのでコレクターとしては手が追いつきません。笑
なのでとりあえずリーダーアルバムだけは欠かさず買っています。
ミゲルさんはサイドメーンとしての活躍も華々しいのですがリーダーアルバムがとにかくすごいんです!!!!
2013年はコードレス・ラテンバンド、2012年はタブラとチェロとピアノと謎カルテット(謎)2011年は弦楽団、2009年はプエルトリコ現地のパーカッショニスト達と大合唱、そして今年はBIgBand(やっとジャズっぽい?)をフィーチャリング!!
もうこれだけで皆さんわくわくしてしまいますよね。
まずはそんなMigelの演奏をご覧下さい。
如何でしょうか?
アルトサックスと言うとジャッキー・マクリーンや、ケニー・ギャレットのような男らしいサウンドを、想像されるかと思いますがミゲルの音は艶やかで柔らかい。どちらかと言うと女性の声のような優しさがあります。サックスと言うよりもはや民族の楽器のようです。それは音色だけでなくて、ニュアンスの一つ一つがとても独特でこういう音色は類い稀をみるものだと思います。
クセになりますね〜
プエルトリコのトラディショナルソングもこの人の手にかかれば超変拍子、難しすぎてなにが起こってるんだかまったくわからないキメ、しかしメロディアスで聴きやすい。そんなカッチョ良い音楽に仕上がってしまうんです。
そんなミゲルさんを支える鉄壁のリズム隊!!
PIANO:Luis Perdomo, BASS:Hans Glawischnig, DRUMS:Henry Cole
ほとんどのリーダーアルバムにこの三方は参加しています。
また若手ニューヨーカーの精鋭が集結した『SF JAZZ COLLECTIVE』 では現在音楽リーダーとして活躍しています。
SFの中でも最も人気のあるStevie WonderのSuperstitionのカバーアレンジもミゲル氏なのです。