Anniversary Party 2015 vol.4
こんにちは。編集長の江口です。
2/8に行われるAnniversary Partyを彩る人や場所の紹介をして行きます。先週から引き続きLiveActを飾っていただけるアーティストを紹介。コンテンポラリー・ジャズ・ギタリスト多田大幹です。
多田大幹 Quintet
まずは、今回のリーダー多田大幹(Tada Hiroki)君について簡単にご紹介しましょう。
1991年、茨城生まれの現在23歳。
小学生の頃に盲腸で入院した際、TVで目にしたエリック・クラプトンの来日公演のドキュメンタリー映像が忘れられず、退院後ギターを両親に買い与えてもらったそうです。やはりクラプトンの影響でギターを始めただけあり当初はロックに転倒していました。
中学生になり地元 茨城の個人経営のCDショップに足を踏み入れた事が一つの大きな転機になったようです。珍しく若い来客者にそのCDショップの店長が良く面倒をみてくれたそうで、キングクリムゾン、マグマなどの黄金時代のプログレを勧められたようです。私が思うに彼のオリジナル曲には今でもプログレッシブ・ロックの影響が影を潜めていると感じます。その後も足繁く通い様々な音楽を吸収し現在のバックグラウンドを形成しました。
中学～高校時代にそのCDショップに通いづめ、徐々にジャズというジャンルを知り始めたそうです。最初に買ったアルバムは「Brad Mehldau / Anything Goes」。ジャズ・スタンダード曲も変拍子アレンジされている等、最初に手に取ったアルバムが悪かったのかジャズは難解で理解しがたいという印象を持ったそうです。
その後、ジャズを掘り下げ学ぼうと洗足音楽大学ジャズ科に入学。
ギターを道下和彦氏、有田純弘氏に、作曲を香取良彦氏に師事。
ジャズで音楽理論やハーモニー感覚を学び、幼少期に得た様々なジャンルのバックボーンを味方に、現在コンテンポラリー・ジャズという分野を中心に自身の描く世界感を表現しています。その手法はモダンジャズの継承性はあるものの、少し俯瞰した位置からジャズを覗いているような面白さ。まるでマンフレート・アイヒャーがヨーロッパでジャズに出会い、現地の音楽とクロスオーバーし独自のジャズ文化を形成したECMレーベルの流れを彼自身が体現してきたような感覚がします。
2014年春、洗足音楽大学を卒業。
同年11月に亀吉レコードから「The Portrait of Lydian Gray | リディアングレイの肖像」を配信。
2月8日のLiveActでは多田大幹(Gt)の他、 昨年の山野ビックバンドコンテストで最優秀ソリスト賞を受賞した,佐瀬悠輔(Tp)、 ちぐさコンペティション,浅草ジャズコンテストでチームを優勝に導いた勝利の女神,後藤沙紀(Pf)、 大野俊三(Tp),片倉真由子(Pf),大槻”KALTA”英宣(Dr) らベテランと共演する実力派、古木佳祐(Ba)、 洗足音楽を首席卒業,その一方メタルバンドでヨーロッパ公演を行うなど多岐な才能をみせる、秋元修(Dr)と、次世代のジャズ・シーンを担うだろう錚々たるメンバーと共に出演します。
2/8のAnniversary Partyでは全曲多田大幹描き下ろし楽曲を演奏していただくことを決めました。
彼の創り出す”現代,そしてこれからジャズ”を十二分に堪能してください。
Anniversary Party 2015 2015/2/8 17:00-22:00 LIVE ACT : MYM / 多田大幹 Quintet DJ : 板橋ワタル / Megoe / Hidekazu Tanaka 会場 : ジャズ喫茶ちぐさ 参加費 :￥1,000 (参加記念品付き)
監修・編集長： 江口 丈典 音楽プロデューサー/ディレクター 自身がミュージシャンであった事からキャリアをスタート。JAZZ,ROCK,POPS,IDOL,民謡などのレコーディング現場を経験。いくつものレーベル設立に携わる。日本ジャズ文化の発展の活動を行う。 趣味は料理。夏の時期はゴーヤーチャンプルを毎日食べるほど大好き。
― 特別企画：Anniversary Party 2015 ―
・ Anniversary Party 2015 vol.3
・ Anniversary Party 2015 vol.2
・ Anniversary Party 2015 vol.1