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Anniversary Party 2015 vol.3


こんにちは。編集長の江口です。
2/8に行われるAnniversary Partyを彩る人や場所の紹介をして行きます。今週から2週に渡りLiveActを飾っていただけるアーティストをご紹介します。まずはアンダーグラウンド・シーンで活躍するジャムバンドMYMです。
 

MYM

mym

2013年、大石悠(org),テヅ☆マリアッチ(gt),マサト(dr)の3名により結成。伝統的なオルガントリオ(org/gt/dr)形式のジャムバンドです。

私と大石悠は昔からの付き合いで過去一緒に演奏をしていました。

彼はブラックミュージックに魅せられジャズの他、ロック、ブルーズ、アフリカンミュージック等そのルーツを探求しています。
彼の音楽の底の深さはOUTofJAZZで連載しているInk Spots ~All about JAZZ I think~を読んでいただけると理解出来ると思います。

ジャズの中でもスィングジャズ、ジャズファンク、クラブジャズなどが好みで、特にDuke Ellingtonを敬愛しています。その趣向の根底はジャズのリズムとポップさにあると思います。

ジャズは20年代以降、ダンス・ミュージックとして認識された歴史があります。
ジャズはモダンジャズ以降、和声やリズムが複雑化する傾向にありましたが、ダンス・ミュージックとしてのジャズという流れは過去のものではなく、現代のクラブ・シーンで活躍するDJがジャズを取り入れるなどダンス・ミュージックとして再認識されています。

MYMはダンス・ミュージックの要素をオルガントリオで取り入れ、そして生演奏でしか出来ない”ジャム”の要素を武器にアンダーグラウンド・シーンで活躍しています。
anniversary2_01MYMの説明に欠かせない言葉、”ジャム/ジャムバンド”は1960年代に生まれた音楽形態をさす言葉です。

ジャズの大きな特徴のひとつに即興性があります。ジャズ・スタンダードなど楽曲を演奏する際は個人個人のアドリブやバッキング時のインタープレイが即興部分に当たりますが、テーマのメロディやアドリブのコード進行は楽曲固有のものになり音楽的に縛られているとも言えます。ジャムバンドは即興性の割合を極めて大きくし、楽曲そのものをインプロヴァイズドで形成します。
これはとても音楽的に自由であり有機的に楽曲が展開する無限の可能性を秘めている反面、とても難易度が高く、様々音楽的バックグラウンドを要しそれを引き出すテクニックと器楽コントロール、個々のアンサンブル力はもちろんの事、即興的に繰り広げられる楽曲の方向性を明確にしていく為の音でのコミュニケーション能力が必要となります。

インストゥルメンタルのジャムバンドは現代でも多く存在しますが、楽曲のテーマメロディ自体がある場合やリフをミニマル・ミュージックのように繰り返し展開していくスタイルなど本来の意味でのジャムバンドとは程遠いバンドも多くいますが、MYMは即興的に楽曲を作り上げその場で展開させて行きます。ジャズの即興性という観点からMYMのようなジャムバンドはひとつの究極の形であると思います。

やはりこの手のバンドは生で見るのが一番面白いです。一瞬一瞬生まれる音楽、次の展開へ進む時の緊張感、3人の駆け引き、何を想いその音を出すのか、その場でしか発生されない”ジャム”を是非その目で見てください。

MYM Official WEBSITE : http://mym.ujr.jp

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Anniversary Party 2015
2015/2/8 17:00-22:00
LIVE ACT : MYM / 多田大幹 Quintet
 DJ : 板橋ワタル / Megoe / Hidekazu Tanaka
 会場 : ジャズ喫茶ちぐさ
 参加費 :¥1,000 (参加記念品付き)

 





eguchitakenori監修・編集長: 江口 丈典
 音楽プロデューサー/ディレクター
自身がミュージシャンであった事からキャリアをスタート。JAZZ,ROCK,POPS,IDOL,民謡などのレコーディング現場を経験。いくつものレーベル設立に携わる。日本ジャズ文化の発展の活動を行う。
趣味は料理。夏の時期はゴーヤーチャンプルを毎日食べるほど大好き。

― 特別企画:Anniversary Party 2015 ―
・ Anniversary Party 2015 vol.2
・ Anniversary Party 2015 vol.1


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