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2014年 私のBestアルバム vol.3


特別企画 OUTofJAZZ ライター3名づつによる今年のお勧めのBestアルバム3枚を紹介コーナー最終回!対象アルバムは新作・旧作問わず、今年お勧めするアルバムを解説付きで紹介!今週もライターの個性の光るアルバムが紹介されています!
 

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原 ゆうま

@音楽留学報道局 BOSTON支局

 


Please Rewind / Moon Child

今年の2月末、僕がBostonに来てBerklee生活が始まった初日、知り合った友達が教えてくれました。 そのときの感動は今でも忘れません。これぞ自分の求めていたサウンドだ!と興奮しました。 いわゆる最近のNeo Soulです。モーダルインターチェンジという技法を用いて調性感がいい具合にぼやけています。日本ではあまり流通していないらしい(?)という話しも聞きました。 このグループ、なんと3人だけなんです。1人がたくさんの楽器を担当して重ね重ね録音しています。you tubeにいくつか載っているのでチェックしてみて!

Thirsty / Marvin Sapp

これも僕がBostonにきてわりと早い時期に出会ったアルバムです。 ゴリッゴリのGospel!
あれそろそろいい加減Jazzじゃないとか言われてる?笑
詩の内容はかなり宗教的なことですが、それにしてもこのスーパータイトなリズム!そして濃厚なコーラス隊!かなりジューシーなアルバムだと思います。良く聴けばわかりますが、これlive albumなんですね。彼のアルバムはLIVEがおおいのですが教会で演ったのがそのままアルバムになってるとか?恐ろしい完成度です。

Live In the Groove / Walter Beasley

WalterはBerkleeでもアンサンブルのクラスなどを受け持っているalto sax奏者です。
彼のクラスを取ったことをきっかけにショーも観に行って1発ノックダウン!
全身舐めまわせれているかのような歌い方と鉄壁のバックグラウンドリズム隊。
しかも歌も歌っちゃうんですね。これまた良い声!そしてこれはアルバムでは味わいにくいですが、彼のshowの作り方のうまいこと!聴いてて、観てて飽きないというか、楽しい!これって本当に大切なことだと思います。彼の音楽にはまった入口がLIVEだったこともありlive albumをおすすめします。


shirakikazuma

白木 一麻

@黒本完全攻略!!

 



BLACK MESSIAH / D’ANGELO AND THE VANGUARD

今年はなんと言ってもこれだと思います。前作「VooDoo」からなんと15年ぶりの新作。
ただ現在(12月23日)日本ではまだCDは販売されていなくitunesでダウンロードでの販売が12月15日に開始されました。ちなみLPは2月3日だそうです。LPがあるのがまた嬉しいですね。
とにかく気持ち良いの一言の一枚です。聞く度に印象が変わりどんどん深い所まで引き込まれます。
常に刺激を与えてくれます。

ART OFFICIAL AGE / PRINCE

今年の9月に発表されこちらも大きな話題になりましたね。
そしてLPがあるのも嬉しいポイント一つ。
この一枚の中にいろんなフィールの曲があるのですがどれもPRINCEなんですよ。
アーバンな曲の中にも思わず顔をクシャっとしてしまうようなアプローチがあったり、
洗礼されたギターが絶妙なところがあったりと最高の一枚です。

INSPIRATION INFORMATION/WINGS OF LOVE / SHUGGIE OTIS

こちらは2013年に発表された二枚組。
1974年に知る人知る名盤「INSPIRATION INFORMATION」を発表し、それ以来の発表でした。(なんと39年ぶり!!)未発表だった曲をボーナストラックを加えた「INSPIRATION INFORMATION」、さらに未発表曲集として「WINGS OF LOVE 」の二枚組。
なので今の時代の作品というわけではないんですが、これがすごいんですよ。
ギターリストSHUGGIE OTISではなく鬼才SHUGGIE OTISの音楽が詰まっています。
マジでクリエイティブです。一生のバイブルです。


hidekazu_tanaka

hidekazu tanaka

@jazz meets the beats

 




New Life / Antonio Sanchez

今年はこのアルバム抜きには語れません。過去にはPat Metheny Groupでも活動していたドラマーAntonio Sanchezの2013年作。アルバム全編に渡り、Sanchezの硬質なドラミングとブラジル・ミナスの音源の様にメランコリックなメロディが織り合わさった好曲が展開されます。 表題曲のNew LifeをDJでも盛んにかけていましたが、Orbit JazzにLiveで参加してくれた若手のJazzアーティストがカバーしていたりと、この曲を通してコンテンポラリーサイドのアーティストの方とも一気に距離が縮まったように思います。

Cosmic / Dwight Trible

Carlos Nino率いるBuild an arkの作品にも参加していたヴォーカリストDwight Trible、2011年作。 マルチプレイヤーDexter Storyプロデュースの今作は、Dwightが持つLeon Thomasのようなソウルフルな歌声を70′s Loft Jazzマナーのオーガニックなサウンドで支えています。Build an ark出身アーティストのソロ作品が多くリリースされた、ここ2,3年の中でも群を抜いた快作。これからもエヴァーグリーンな作品として耳を潤してくれると思います。

Let the Children Play / DJ Nature

80′sからUKブリストルサウンドの祖となったサウンド集団、Wild Bunchに所属していたDJ Milo。 Wild BunchではHip Hop,Disco,Reggaeといったダンスミュージックをスピンしていた彼。 暫くリリースもなく音沙汰のなかった彼が突如として、DJ Nature名義でHouseトラックをリリースしたのが2010年で衝撃を受けたのを今も覚えています。2014年作の今作はDJ Natureとしての2nd アルバムにあたり、Beat Down,Chicago,Detroit,NYC…House,Disco等、Wild Bunchとしての彼の今迄のライブラリーも覗かせながら、オーガニックなサウンドを展開している。






richieライター:Richie
 アシスタントライター
流行りモノ大好き日本人。
Keith Jarrett のTHE KOLN CONCERTをきっかけにジャズの世界へ。現在ジャズを勉強中。

― 特別企画:今年の私のBestアルバム―
・ 2014年 私のBestアルバム vol.2
・ 2014年 私のBestアルバム vol.1


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