音楽留学報道局 L.A.支局 Vol.4
このバンドのリーダーで若干21歳のイケメン、ギタリストのルカ。 そして、このバンドのボトムを支えるベテランベーシストのベンジャミン。
陽気にそして美しくバンドを彩るクラリネットのケール。
おばあさんが日本人で少し日本語がしゃべれて、三味線も弾きこなすギターのケイジ。
そしてサムライドラマーのアツキ。
先ほどご紹介した飛び入り。 今日も素敵なボーカリストのクリスティ、そしてトランペットのデイヴが参加してくださいました。
今ではジャズは即興音楽で小難しく取っ付きにくい音楽というイメージを持っている方もいるかと思いますが、1920年代,30年代,40年代の古いジャズは即興の要素もありますが、もともとダンスミュージックという側面もありました。
リンディーホップと呼ばれるペアで踊るスウィングダンス。
古いスタイルのジャズのライブを見に行くとダンサーがいて場を盛り上げています。
さて、今回はイベントでしたがアメリカではレストランで演奏していることがよくあります。
日本ではあまりレストランで演奏しているのは見かけません。
その理由はいくつかあると思いますが、まずミュージシャンを雇う余裕がないというものが大きいと思います。
アメリカではレストランの敷地がとても広く座席数もたくさんあります。 また、チップの文化により人件費がとても安く抑えられています。
アメリカではレストランが支払うウェイター、ウェイトレスの時給が3ドル、2ドルなどとても安く設定さています。 そのため、会計の20%ほどのチップが彼らの大切な収入源になります。
こうしてミュージシャンを雇うためのお金が作れるのではないかと思います。
今回は演奏する側の立場として書いてみましたが、楽しんでいただけたでしょうか? ロサンゼルスの中心ダウンタウンの夜空の下、自分の演奏が鳴り響いているのに感激した夜でした。
次回は… まだ何を書くか決まっていませんが、またたくさんのことを経験してお伝えしたいと思います。
ライター:たきざわあつき 栃木県生まれ。小学生のころよりドラムをはじめ、高校卒業後は神戸にある甲陽音楽学院にて学ぶ。2012年に上京し矢野忠氏と出会い古いスタイルのjazz,swing,jiveに出会い、傾倒していく。幅広い対応力を持ち、ジャンルを限らず様々なスタイルで活動中。
― 連載コラム:音楽留学報道局
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.6 (原ゆうま著)
・ 音楽留学報道局 L.A.支局 Vol.3 (たきざわあつき著)
・ 音楽留学報道局 L.A.支局 Vol.2 (たきざわあつき著)
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.5 (原ゆうま著)
・ 音楽留学報道局 L.A.支局 Vol.1 (たきざわあつき著)
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.4 (原ゆうま著)
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