音楽留学報道局 L.A.支局 Vol.1
美しくも哀愁漂うヴァイオリン、小気味よく心地よくリズムを刻むマカフェリギター、非の打ち所がない二人の演奏に花を添えるエレキギター、しっかりと足取りでも決して重くないスラップスタイルのウッドベース。
音が鳴りだした瞬間にgreat american一色だったフロアにヨーロッパの空気が流れ込み、身体は自然にリズムに合わせて動き出します。
スタイルはジプシージャズ。
ジプシーの伝統音楽とジャズが出会いできたジプシージャズ。 個々の高い演奏力とモダンジャズとは異なる即興性、協調性が必要だと思います。 4人の演奏は絶妙にバランスが取れていて、また決して真似事などではありませんでした。
そしてぼくもウォッシュボード(洗濯板)というジャグバンドで使われる楽器で飛び入りで参加させていただきました。
モダンジャズ以前のジャズはダンスミュージックです。 演奏が始まった瞬間にフロアはスウィングダンサーで埋め尽くされます。 ロサンゼルスにはこうしたダンスを楽しめる場所がたくさんあります。 いえ、この国はどこでも音楽があればダンスを楽しんでいるのかもしれません。
ジャズはクールで小難しくてなかなかとりつけないと思っている方もいると思います。 そんな方でもジャズは楽しい!と思えるようになれる記事を体験談などを交えながら書いていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。 ではまた!
ライター:たきざわあつき 栃木県生まれ。小学生のころよりドラムをはじめ、高校卒業後は神戸にある甲陽音楽学院にて学ぶ。2012年に上京し矢野忠氏と出会い古いスタイルのjazz,swing,jiveに出会い、傾倒していく。幅広い対応力を持ち、ジャンルを限らず様々なスタイルで活動中。
― 連載コラム:音楽留学報道局
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.4 (原ゆうま著)
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.3 (原ゆうま著)
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.2 (原ゆうま著)
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.1 (原ゆうま著)