Standard was born [Five Spot After Dark]
右から２番目の入口がFive spot caféです。
Five spot caféは１９５０年代後半ニューヨークの９丁目に誕生しました。
それ以前にはコットンクラブやカフェ ソサエティなどの有名クラブがニューヨークにはありました。
またフォークや演劇コメディなどの多彩なショウからジャズ専門になった「ヴィレッジ・バンガード」や「カフェ・ボヘミア」なども誕生しています。
その時代から現在に至るまでこの辺りは、世界中のジャズメンの憧れの場所です。
現在でもNYのJazzの中心地として深夜まで栄えています。
Five spot caféは創業当時からセロニアス・モンクやジョン・コルトレーンなどそうそうたる面々が出演、一躍ニューヨークの一流クラブに躍り出ます。
５９年にはオーネット・コールマンらが６週間に亘る公演を行いジャズ界に衝撃を与えます。
そのほかにもエリック・ドルフィーの「Eric Dolphy at the five spot」、ペッパー・アダムスの「10to4 at the 5spot」、ケニーバレルの「At the Five spot café」といったジャズ史に残る名盤が録音された場所としても知られています。
Five spot caféの近くのヴィレッジバンガード（車で20分くらいです。）ではソニー・ロリンズの 「A Night At The Villge Vanguard」、ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」「Sunday at the Village Vanguard」、ジョン・コルトレーンの「Live at the Village Vanguard」などの伝説的名盤も録音されており、まさにジャズといえばニューヨークといった感じです。
このFive spot caféは現在も営業していて中の様子をGoogle mapで見ることが出来ます。
内装をみてみるとまさにジャズの歴史といった感じです。
ここで伝説的ミュージシャンであるモンクやコルトレーンが演奏していたわけです。
ジャズが好きで演奏するものとしては一度は行ってみたい憧れの場所です。
ジャズの歴史をそのものといっても過言ではないFive spot caféの様子をぜひお楽しみください。
ライター： 駒村俊弥 1988年生まれ。ベーシスト。都内を中心に活動中。ミュージシャンという枠にとらわれず、自分の生き方や発言で自分の哲学を表現できるように日々奮闘中 HP:http://bbbaasss.web.fc2.com/ blog:http://ameblo.jp/a-einstein1955/
― 連載コラム：Standard was born
・ Standard was born [我が心のジョージア]
・ Standard was born [イパネマの娘]