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The Distance Between Zero And One vol.4


「Go Plastic」を発表した後にFUJI ROCK FESTIVAL ’01のために再び来日しライブを行っています。 初来日のライブでは曲を流しながらベースを演奏するというスタイルでしたが、今回のフジロックのライブではベースは持ち込まず機材のコントロールに集中しオーディエンスの反応を見ながら曲を変化させるというスタイルで挑みました。 YoutubeのSquarepusher公式チャンネルでこのライブ動画が丸々上がっているのでそちらもご紹介。

Squarepusher – Live at Fuji Rock 2001, Part 1

Squarepusher – Live at Fuji Rock 2001, Part 2

世間一般の打ち込み音楽に対する印象というのはおそらく生演奏と対照的な位置づけで融通の利かないカラオケ音源のようなものだと思われているかもしれませんが、彼のライブを見ればそのように思う人たちは減少するのではないでしょうか。

このコラムを書いている途中で知ったのですが、実は「Go Plastic」ではまだコンピュータを製作に導入していないとインタビューで発言しています。フジロックでのライブについて、当時の彼の製作環境、コンピュータに対する考えなども知ることができるので興味のある方はぜひご一読を。

 

インタビュー記事リンク:http://rittor-music.jp/sound/feature/2009/10/147

 

翌年、2002年「Do You Know Squarepusher」というアルバムでついにコンピュータが製作に導入されました。この作品は2枚組みのアルバムで1枚目は新作アルバム、2枚目フジロックでのライブ音源が収録されています。 前作が荒々しく攻撃的なサウンドであったのに対し、コンピュータによる製作の影響もあってか、このアルバムは比較的冷静で洗練されているように聞こえ、それでいて「Music is Rotted One Note」のときのような底知れぬ怪しさも孕んでいます。 ちなみに1枚目の最後の曲「Love Will Tear Us Apart」はニューウェイブバンドNew Orderの前身、Joy Divisionの曲をカバーしたもので、アルバム発表前になくなったWarp Recordsの主宰者Rob Mitchellにささげています。

 

Squarepusher – Love Will Tear Us Apart(Joy Division)

年を重ねるごとに凄みが増すSquarepusher。 この次のアルバムも歴史的名盤なのですが、そこまで紹介してしまうと長くなってしまいますので今回はこの辺にしておきましょうか。 長いお話は校長先生だけで十分です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




okumurajunpeiライター:奥村純平
京都府出身。小学校4年生のころ、担任の先生にドラムを教わったことからきっかけにドラムを始める。中学高校時代は吹奏楽部に所属し、大学在学時に音楽活動をスタートさせる。現在はジャズドラマーとしての活動のほか、自身が傾倒する電子音楽の活動への道も模索中。

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― 連載コラム:The Distance Between Zero And One ―
・ The Distance Between Zero And One vol.3
・ The Distance Between Zero And One vol.2
・ The Distance Between Zero And One vol.1


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