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jazz meets the beats Vol.10


月日が流れるのは早いもので今年も残す所、あと二ヶ月。 自身のパーティー、Orbit JazzもUPLIFT JAZZ RECORDのLiveアクトを毎回、 お迎えしての開催に進化(?)し、自分のDJ観も流れる月日と共に深化していけたらいいなと思っているこの頃。色んなスタイルのJazzを紹介していくという、このコラムでも更にブラッシュアップしながら、皆さんに良き音源を提供できたならという気持ちを胸に、休みの日にはレコード屋に入り浸り…という相変わらずな 毎日を過ごしている次第です。


天邪鬼な自分はここ最近、ラテン風味な音源な繰り返し聴いております。ラテンといえば 夏だろっていう突っ込みを頂きそうな物ですが、あのファットなビートと憂いをもった 上モノをこの季節に聴いていると何ともいえない安堵感に包まれる訳です。

因みにOrbit JazzのOrbitは開催している場所の名前でもありますが、日本語でいうと”軌道”ですね。自身のその時の気分に乗せて、このコラムの読者さんやOrbit Jazzにいらしていただいているお客さんにも新しい軌道を描いて頂けるような音楽を紹介していきます。ということで、今回はラテンな雰囲気のJazz,World物を個人的嗜好、ムンムンでお届けいたします。

 

■HERBIE HANCOCK/Mimosa

Herbie HancockによるモードJazz名盤からの一曲。ラテンパーカッショニストWille Bobo,Osvaldo Martinezを迎えたブラスレス作品。ハードバップ期のヘビーなラテンJazzとは趣が異なり、レイドバック感が漂うふっくらとした音色にただただリラックスできる一曲。

 

■Kenny Dorham Quintet/Trompeta Toccata

50~60′sにハードバップ・アフロキューバンJazzの名演を残しシーンを代表するトランぺッターKenny Dorhamによるリーダーとしては最終作にあたる今作。同じくそれまでシーンを牽引してきたピアニストTommy Flanaganと共に、Joe Henderson,Richard Davisというその後のモードシーンを牽引するアーティストをサイドに据え、若手のアイデアを自由に表現させながら、それをしっかりとベテランが支えているようにも感じるメランコリックな演奏を披露している。

 

■Walt Dickerson /The Cry

時にヴィブラフォンのColtraneと異名されるWalt Dickersonのリーダーデビュー作から。他のヴィブラフォン奏者が演ってきたラテンJazzとは一聴して他なり、スリリングでダークな印象を受ける。硬質なドラミングと絶妙な間合いのシンバルのシンコペーションの上で、ヴィブラフォン、ピアノが互いに表・裏行き来しながら、音と音の間を縫うように這っていく聴き所満載な一曲。

 

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