音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.2
ここで少しブレイクしましょう。
この写真はBerkleeのオーディション前に訪れたハーバード大学のキャンパスです。
この銅像の足に触れると受験に合格すると言われています。
こちらは4/21に行われたボストンマラソン!世界6大マラソンのうちの1つです!
ボストンマラソンと同時期にこちらでも桜の花が満開を迎えました。
では、試験の内容に戻りましょう。
まずは予見の時間です。
教室に案内されguitarと書かれたA4の譜面を渡されます。
そこには8小節ほどの短いメロディが4題ほど。
ト音記号の楽譜とコードネーム構成された譜面、いわゆるCメロで書かれていました。
1題目 割と簡単な旋律。2題目からはlatin,swingなどとリズム指定も書いてあり、メロディも細かくなっています。
その部屋での予見時間は10分程度だった気がします。
アンプもごろごろあったのでとりあえず繋ぎました。
なんせ渡米してから1度もアンプで鳴らしていなかったのでちゃんと鳴るか少し不安だったので。
時間になると係の人が「終わりでーす」ってかんじでにょろっと現れます。
試験をする部屋の手前のベンチで係の学生と一緒に座って前の人が終わるのを待ちます。
そわそわしてると「自由曲は何弾くの?」と聞かれ「All the things you are をやります」と答えると「いいじゃん!先生達そうゆうの好きだからいいとおもうよ笑」とのこと。
そりゃそうでしょ! あんなⅡ-Ⅴ-Ⅰと転調だらけで理論レベルを見るにはうってつけでしょう! と、思って選んだのも理由の一つです笑
そして前の人が終わって呼ばれて入室します。
試験官の先生は2人
入室後、名前や出身地などを話しながら楽器のセッティング。
用意されていた椅子の近くから電源が取れなかったので一応持って来たエフェクターの使用は断念。(それでもアンプがよかったので問題なし)
セッティング中に試験官はどんどん質問してきます。
「何年音楽を勉強してきたか」
「何年ギターを弾いてきたか」
「好きなギタリストは誰か」
なども聞かれました。
基本的に1人の試験官が質問し、もう1人がmacにひたすらタイプしていました。
そして何を演奏するかを聞かれ準備ができたらいよいよ試験開始です!
まずは自由曲の演奏です。曲は前述した通り「All the things you are」をソロギターで演奏しました。
人によってはマイナスワン音源を持ち込んで試験を受ける人もいるようです。
自由曲の演奏が終わると、先ほど予見した紙が譜面台に置かれ「○番を弾いてください」と言われます。
最初に指定されたの1題目 割と簡単な旋律。
それが終わったら2題目のコードを弾くように言われました。
そこにはlatinと、リズムの指定がしてあり、先生がカウントを出します。
以外と速かったです。笑
それが終わったらイヤートレーニングです、聴音ですね。
先生がピアノでコードを弾いてコードネームを答えます。
これもそんなに難しくなく7th,9th,diminishedくらいまで。
コードの次は旋律です。
先生が弾いた短いメロディを歌います。
最初は音名で答えてましたがが僕は移動ドなので少し音名を答えるのに苦労してたら「音名で言わなくてもいいよ」と言うのでそこからは急に簡単になりました笑
それを見てか「移動ドなの?」と聞かれました。
メロディ聴音の後はリズムの試験です。
先生が手拍子を叩くのでそれと全く同じリズムを真似して叩きます。
最初は簡単だったのですが、だんだんだんだん難しくなっていって最後の方はどこのneo R&Bか!ってくらい連符だらけでした笑
最後はブルースでの即興です。先生がピアノを弾き2人でセッションします。
これに関しては全く心配していませんでしたので楽しくできました!
「ジャズブルースですか?」と聞いたら「なんでもいいよ!じゃあ君の好きなレイヴォーンスタイルでやろうか!」となりました笑
これでパフォーマンスの試験は終わり。
この後は最上階で行われる面接です。
面接に関してですが、ぶっちゃけ問題は英語だけです。
あとは「俺がBerkleeに入ったら俺は有名になるんだから学校に損はさせないぜ、Rock n roll☆」みたいなこと言っておけばいいのです!
いかに本気かということを伝えるのみです!
Berkleeは面接できかれることは事前にHPで確認できるのでそれなりに準備はしていきました。
しかしさすがに若干違った質問なども飛んできますのでそこは臨機応変に!
Berklee公式ホームページより参考ページ(日本語版) http://www.berklee.edu/admissions/admissions-requirements-japanese
面接が終わったらこれで全ての行程が終了です!
Berklee入学試験内容のおさらいです。
実技試験
1.自由曲演奏
2.初見(予見)演奏
3.聴音(ハーモニー/メロディ/リズム)
4.ブルース演奏面接試験
僕は予定時間より早めに付きましたが予定開始時間より早く始まりました。
そこらへんは意外とフレキシブルなようです!
ちなみに受験前にこんな動画も見つけたので受験を考えてる人は参考にしてみて下さい!
https://www.youtube.com/watch?v=3tQUYuZiuvE
では、また次回!
ライター:原ゆうま 音楽家の家系に生まれ,父親と同じくギターを手にし10代からプロとして活動を始める。野呂一生,荘村清志,大久保明に師事。自己バンド "Yuma Hara Band",若手ギタリスト3名による "TOKYO3GUITARS"などで活躍。東京音楽大学を経て現在、アメリカ ボストンへ音楽留学中。 HP:http://ujr.jp/yuma_hara
― 連載コラム:音楽留学報道局
・ 音楽留学報道局 BOSTON支局 Vol.1 (原ゆうま著)