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Standard was born [イパネマの娘]


その生涯は「ヴィニシウス愛とボサノバの日々」という映画にもなっています。
(左がヴィニシウスさん、右は若かりし頃のジョビン)

vinicius_dvdまずなんといってもこの人、9回結婚しています。 恋多き男です。

そしてかなりの酒好き。
特にウィスキーが好きで「人間の相棒はウィスキーだ」という迷(?)言を残し、現在リオの多くのバーでは彼の写真が飾られ酒飲みの象徴として神格化(?!)されています。

これだけ聞くと音楽と女と酒というダメ男街道まっしぐらという感じに見えますが、実はすごい人なんです。

若い頃はブラジルの高名な詩人として数十ヶ国で翻訳される程の人でした。

そして優秀な外交官としてブラジルの国連大使を任された事もあります。

 

まさにバカと天才は紙一重という言葉を体現しているような人です。

僕の勝手な想像ですが、きっと自分に正直な人だったのでしょうね。

そう思って曲を聴いてみるとまた違った一面がみえるのではないでしょうか。

 

「イパネマの娘」もジョビンとヴィニシウスがたむろしていたリオデジャネイロのイパネマ海岸の近くにある「ヴェローゾ」というバーに時々母親のタバコを買いに来ていた まだ十代の美少女、エロイーザ・ピニェイロの歩く姿に目をつけ、そこからインスピレーションを得て作ったという逸話があります。

この「イパネマの娘」の舞台と「ヴェローゾ」はその後「ガロータ・デ・イパネマ」と改名され、現在も営業しています。

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海岸へ向かって少し歩くと綺麗なイパネマ海岸が広がります。

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いつの時代もどんな場所でも男に大きな仕事をさせるのは女なんですね。

こういう酒と女が大好きで、でも仕事も出来て、そして何よりもセンスがあるという人って身近にも一人くらいはいます。

そういう人ってとっても魅力的です。 人を惹きつける力がありますよね。

そんな愛すべき存在のヴィニシウス、ぜひみなさんにも興味をもっていただきたいです。





komamurashunyaライター: 駒村俊弥
 1988年生まれ。ベーシスト。都内を中心に活動中。ミュージシャンという枠にとらわれず、自分の生き方や発言で自分の哲学を表現できるように日々奮闘中
HP:http://bbbaasss.web.fc2.com/
blog:http://ameblo.jp/a-einstein1955/



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