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【Lowland Jazz】ホールライブ密着取材レポート【Live!】


 

700人収容のキララホールは人を埋め尽くし満席の中開演。
メンバーが席に付き、ドラムがスポットライトを浴びると同時に曲がスタート。

軽快なスィングナンバー「からくりピエロ」から演奏。
この曲はLowlnad Jazz結成後一番最初に演奏した曲だ。
Tb.高井のソロが大らかに、時として歯切れよくクールに観客の期待を高ぶらせる。

MCの吉田が紳士的な物腰で登場。バンドのコンセプトやLowland Jazzメンバーの思いを伝え、たまに見せるクレイジーなキャラクタのギャップを装い会場全体の一体感を構築していく。
まだ1曲しか演奏を終えていないのに関わらず、観客ともコール&レスポンスでは驚く程に観客もついてくる程だ。

MCから続きボカロカバー曲である「ドレミファロンド」、「Nyanyanyanyanyanyanya!」を2曲続けて演奏。
その後、スタンダードナンバーから「What a wonderful world」を演奏。

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「What a wonderful world」のTp.吉澤ソロ               

この曲はDr.大場がアレンジしたもので6/8拍子のラテンフィーリングのイントロから始まる。この曲のフューチャーであるTp.吉澤のトランペットが入る瞬間に原曲の大らかなスイングに戻り吉澤がメロディを歌い上げる。AABA構成であるこの曲のBパートでは、突如予定していなかったメロディをオクターブ上で吹き会場は大盛り上がり。流石、遊び心のあるハイノートヒッターだ。

 

曲中にMCである吉田がステージに登場。「What a wonderful world」を歌い、花を添え、次の「Moon river」では吉田をフューチャーしての歌モノ曲。この曲のアレンジはTp.具。オールドジャズをよく知るTp.具のアレンジだけあり、オーソドックスなバラードの中にもセンスのあるホーンアレンジが組み込まれている。
Ba.小林はアップライトベースに持ち替え膨よかな低音でムードを彩り、Tp.具のフリューゲルホルンでのソロは彼の面倒見の良い優しい性格がその音色から伝わってくる。

 

1stSetの最後の曲はアルバム『hab_point』に初収録された「地球最後の告白を」。
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               「地球最後の告白を」のPf.小島のイントロパート

暗いステージのピアノにスポットライトが照らしPf.小島のイントロが始まる。700人収容されたホールは静寂の中、全ての集中が一点に集まる。ピアノがソロを取り、力強く高揚感のあるコード進行が始まりバンドイン。
Lowland Jazz初めてのコンテンポラリーアレンジ、Tb.石川のソロがバンドへ行く末を伝えるかのように滑らかにリードをとる。緊張感と壮大さを合わせ持つこの楽曲は会場の観客の多くの胸を打った事だろう。

 

1stセットの終了後、20分の休憩。
休憩中、観客席は次ステージの期待を胸に友人達との会話も盛り上がっている。

2ndセット一番最初はインコグニートのカバー曲「Always There」。
Dr.大場のソロから始まりBa.小林、Tp.具、とソロが続き、そして最後のTs.石井&Tb.高井のソロバトル。ソリスト2人とドラムだけを残しプレイヤーを浮き立たせることにより、より2人の持つソリッドなスピード感が際立たされていく。その激しいバトルを目の前にし、会場のヴォルテージは一気に最高潮まで突き上げられる。

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 「Always There」でのTs.石井&Tb.高井のソロバトル              

2曲目はレイ・チャールズのカバー曲。Tp.具がブルースロックライクにアレンジした「What’d I Say」ではAs.小泉の暴れまわるようなド派手なソロパフォーマンスで会場を沸かせる。
普段おとなしい印象の彼にステージパフォーマンスについて後ほど聞いてみたら「ソロ中はあえて無になる」と答えた。きっとあの時、前後に大きく体を揺らし今にも壊れそうな程暴力的にサックスを吹かせたのは音楽が彼をそうさせたのだろう。

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               「What’d I Say」のAs.小泉の暴れまわるソロ

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