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偉人追悼 [Horace Silver]


2014年6月18日ファンキージャズを代表するピアニスト、ホレス・シルヴァーが亡くなった。享年85歳。偶然にも同日ホレス・シルヴァーが生んだ曲を収録したアルバムをリリースした「石井裕太とハードバップ・リバイバーズ」の石井裕太氏にホレス・シルヴァーについて綴っていただきました。

 

Horace Silverという人物について、僕はそこまで詳しく知らない。

ただ、ジャズを演奏し始めた時から彼の様々な曲を演奏する機会があったし、特に一年前から発足した「ハードバップ・リバイバーズ」のライブ/レコーディングでは、何度もHorace Silverのナンバーを演奏した。

昔から彼の楽曲に少なからず惹かれていたのだと思う。そこをを切り口にHorace Silverについて書こうと思う。

 

初めて聴いた彼の曲は、”Sister Sadie”。今回レコーディングでも取り上げた。

 

Horaceのオリジナルテイクではなく、GRP All-Star Big Band(アメリカのGRPレーベルの所属ミュージシャンを集めたビッグバンド)の演奏だった。

当時、大学一年生。

フュージョンジャズで活躍しているミュージシャンを集めたバンドであったため、その鮮やかなバンドサウンド、モダンなアプローチのソロプレイはとても魅力的だった。 が、その根底に流れているものは実にブルージーな響きだった。

曲の全体に流れる7thコードや、ブルーススケールに基づいたファンキーなメロディは、とにかく分かりやすく「ジャズ」だった。

 

 

後にHoraceのオリジナルテイクを聴いた時、思った通りそれが全面に出た演奏だった。

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