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Ink Spots [Screamin' Jay Hawkins]


何がでっきょんな?大石です。

今回もソウルミュージックについて。
以前のコラムでも、ソウルもジャズもロックしてる、とかなんとか書いてきてますが、手法は違えど、時代は変われど、気持ち入っていたらそれはソウルミュージックと言えるのかもしれません。

例えローランド・カークの様に管楽器を3本同時に咥えながら鼻に突っ込んだ笛をピーピー鳴らそうとも、ライトニン・ホプキンスの様に酔っ払った勢いで女性シンガーに女卑発言をしてキレさせてても、そしてスクリーミン・ジェイ・ホーキンスの様に野太いシャウトをしながらも唾を吐く音を立てまくっていたとしても。
 

このスクリーミン、名前の通りこの人のシャウトは他のシンガーの群を抜いて強烈です。JBの切り裂くようなシャウトも素晴らしいですが、魂の奥底から溢れ出るようなシャウトは絶品です。

シャウトといえば、最近のシンガーは叫ばなくなってきてる気がします。
それこそ50年代からの流れでのソウル、ロック、ファンクで僕が最もドキドキするのがシャウトで、聴いてるこっちがつられて叫びたくなるような開放感はたまらないものがあります。

ビートルズもこのシャウトが最高で、来日したポール・マッカートニーのライブを見たときも「I Saw Her Standing There」の間奏前のシャウトを目の前で聴いた僕は、何も考えられなくなってつられて「ギャー!」と叫びました。
僕もシャウトをして、社会や生活では絶対に出さない声を唯一出せる場所、ライブのステージで出していきたいと思っています。
そもそもライブは演者も客も、そういう気持ちを解放できる唯一の場所なんじゃないでしょうか。
もちろん音楽の種類によっては当てはまらないけど、僕の大好きな音楽は解放できる瞬間が大事な気がします。というか単純に大きな声を出すとスッキリしますよね。廻りがどうとか関係なく、ウワッと思った時には「ワッ!」と言えばいいと思います。

そんな訳で、シャウトする歌手の音楽を聴くと気持ちがスッとします。このスクリーミンも最高の叫びを聴かせてくれるのでお勧めします。

 

 

 

いや、本当はお勧めできないです。

というのも、まず見た目がマズイ。
怪しい呪術師のような服装、何かの牙のようなものを着け、ドクロみてーな首飾り、まんま漫画に出てくるブードゥーの魔術師のようなキャラクターで、マトモな人なら写真を見ただけでお腹いっぱいで商品を棚に戻すでしょう。

 

僕も音楽を探し求めて電車で一時間かけて高松のレコードショップに通っていた時、このスクリーミン・ジェイ・ホーキンスのCDに出会いました。
キョーレツ!
16歳だった僕にはおよそ縁のない世界だったにもかかわらず、それはソウル/ブルースコーナーにあったので、疑いつつも1000円くらいしたそのCDを買ってしまいました。なんの前情報も無く…

 

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