初めてのノイズ/アヴァンギャルド・ミュージック
「ノイズ・ミュージック」「アヴァンギャルド・ミュージック」 一部では毛嫌いされたり相手にされない類の音楽ですが、反面強く愛され、守られているジャンルです。 私はと言えば、そんな音楽に憧れを持っている人間であります。
本コラムは2015年4月1日のエイプリルフールに掲載されたコラムです。
『初めてのノイズ/アヴァンギャルド・ミュージック』と言うテーマをいただきましたので、私がそういった音楽に興味を持つきっかけになったアーティストを紹介致します。CDでもレコードでも入手しやすいものを意識しつつ雑多に思いつくまま書かせていただきます。
Blessed Are Those Who Struggle 1983年 UK NEW WAVE/POST PUNKの代表格POP GROUPのボーカルソロ作。
私にとって初めての『普通じゃない』音楽でした。
過剰なダブ、カットアップ、コラージュ。ねじり切れそうな音響。
三つ子の魂百までとはよく言ったもので、いまだに好きです。このねじれ。
Jon Gibson – Cycles 1977年
USミニマル・ミュージック界の大御所。パイプ・オルガン神聖ドローン。
ヒーっと細かく揺れる高音とドーっと唸る低音で鼓膜が響きっぱなし。
只々、呆然と(或いは目を瞑り)聴き惚れる天上音楽。
John Cage | 3 Dances for two amplified Prepared Pianos, No1 1944年
プリペアド・ピアノでおもちゃのガムランみたいな音を叩き出す珍妙エスノ?ミュージック。
トントコトントコトントコ・・・ に絡む別のトントコを追いかけ金属っぽいキンキキンを追いかけて・・・
頭くるくる。愛らしくも悩ましいなぁ。
Morton Subotnick – Silver Apples Of The Moon 1967年
ピロピロビビビプワンプワンなUS電子音楽の傑作。
宇宙を飛び交う電波が束になって高まり、やがて散り散りになっていく。
残り香のように漂う電波と黒い宇宙の姿がありありと見えます。
Fennesz – Made In Hong-Kong 2001年
先述のMorton Subotnick から30余年。こちらは2001年のフォーク・エレクトロニカ傑作。
優しく打ち寄せるノイズに乗るアコースティックギター。
センチメンタル。久々にじっくり聴いてみて涙・・・ 明日も聴こう。
と、ザクザクと書き上げてしまいましたが『初めての』参考になりましたでしょうか。
なんだかアメリカ産が多くなってしまいました。
興味が湧いた曲がありましたら、是非とも関連動画を再生してみてください。
ライター: SGY 某レコード屋店員。内輪のイベントでのDJ経験を経て、現在は飲酒しつつ自宅オンリーでDJ活動中。 ビールとコーラと炭水化物が大好き。マンガと辛いカレー(某カレー屋の4辛が限界)も大好き。今年こそは温泉旅行に行こうと思っています。
― 連載コラム:OUT of NOISE ―
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