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ナミヒラアユコ 1man Live~風が行く先~ 密着取材レポート


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7月24日、Motion Blue YOKOHAMAで行われた「ナミヒラアユコ 1man Live~風が行く先~ 」にOUT of JAZZ 取材班は一日密着取材を敢行。リハーサルから熱気あふれるライブの様子までレポートします。

 

台風12号が関東に近づく7月24日、横浜は運良く不穏な天気にはならず日が差していた。
15時に取材班はMotion Blue YOKOHAMAに到着。きびきびとリハーサル準備をする会場スタッフに交じり既に到着していたナミヒラアユコのバンドメンバー、久保田桃(pf)、後藤充彦(gt)、長谷川渉(ba)がエフェクターやキーボードなど電気系統のセッティング、演奏立ち位置のポジショニングをしていた。程なくして福森康(dr)が到着。スタッフが4人がかりでドラムを組み立て早々とマイキングを始める。

著者はよくこの場所に来るのだが、窓から日が差す時間帯に会場に入ったのは初めての出来事。横浜赤レンガ倉庫2号館 3階海側の端に位置するMotion Blue YOKOHAMAは窓から覗く景色が良く、ステージ右手からはみなとみらい地区の高層ビルや観覧車コスモクロックなどが一望でき、正面の窓からは横浜港が広がる。ちょうどこの日、大型客船3代目にっぽん丸が大さん橋に停泊していたのが窓から見る事が出来た。
創建100年を超える建物 赤レンガ倉庫にそのまま店を構えたというMotion Blueはシックでモダンな店構えであるが、見上げてみると昔からの鉄鋼の梁がむき出しになっている。天井が思いのほか、高い。鎖国後の日本の重要な貿易拠点として長年使用されてきた歴史的な建物赤レンガ倉庫が、時を経て音楽を奏で人々が楽しむ空間として生まれ変わった出来事について、陽の入るMotion Blueで考えていた。

 

物思いにふけっている間に気付けば本日のメインシンガー、ナミヒラアユコが会場に現れていた。会場やステージ回りを歩きスタッフやセッティングを終えたバンドメンバーと談笑している。遠目に見て緊張していない様子でもない。とても謙虚な小柄の女性だ。16時少し過ぎた頃、各パートのサウンドチェックも終わりリハーサルが始まる。ナミヒラはステージに上がりバンドメンバーやスタッフに改めて挨拶した。最初はお腹に手を当てて深呼吸をするようにマイクの前に立っていたが、リハーサルで歌い始め体の部位のひとつひとつの緊張が取れていく。リハーサルの3曲目を歌い終える頃にはスタンドマイクに手を添えリラックスした雰囲気で歌っていた。
彼女はどれだけ歌に支えられてきたのだろうか。これから立つ舞台は彼女が目標にしていた舞台。それを目の前にして怖ける事無く、歌を歌う事で自由になる姿は本当に歌を愛しているのだろう。時にライブのように華々しく、時に言葉の意味を噛み締めリハーサルの時間を過ごしてゆく。ゲストも到着し、たっぷり1時間半のリハーサルを終えた。ふと窓の外に目を向けるとにっぽん丸がゆっくりと新たな地に向かって横浜港を旅経つ様子が見えた。

 

18:30 の開場から入口に列をなした観客が続々とMotion Blue の客席を埋めていく。
食事と至極の音楽を楽しみに来たご婦人の方々、ナミヒラと同年代の女性ファン、ドリンクを片手にした見る限り音楽に拘りがありそうなスーツ姿の男性までナミヒラアユコファンの年代も幅広い。彼らはヒロインの登場をまだかまだかと静かに待っている。

19:30 、Opening Act の Nao Kawamura がステージに登場。

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バンドメンバーはアコースティックギターとカホーンの2人。アコースティックギターの音が煌びやかに会場を響かせ、カホーンの低音が心地よく胸に響くオーガニックなサウンド。シンプルな組み合わせの編成だからこそ Nao Kawamura の繊細な言葉の運びや気持ちが込められた歌声が会場の奥まで投げかけられる。3曲目最後のオリジナル曲「ふるさと」でOpening Actは締めくくられた。観客からNao Kawamuraへ暖かな拍手が送られ、本ステージ始まりまでの少ない時間、期待の高まりと比例して会場に賑やかな話し声が響く。

 

時計の針が8時ちょうどを指した時、会場のBGMが止み照明が落とされメインステージの始まりを告げられた。

 

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