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Standard was born [Sunny]



1976年に再発されたBobby Hebbによるディスコバージョン

この前僕が自分のライブをやったとき、MCで突然音楽の何を聴いているかという話になりました。
そのときとっさに、音楽を通じてにじみ出る人間性や感情と答えたのですが、このSunnyという曲にはボビー・ヘブの想いがたくさん詰まっているのかもしれません。
だからこそこれだけの人に愛され、多くのアーティストにカバーされているのだと思います。

このSunny歌詞を見ると最初から最後までお兄さんありがとう、愛しているよという言葉で埋め尽くされています。
歌詞じゃなかったら気持ち悪いと思うほどです。
それだけお兄さんのことが好きだったのでしょう。
3歳の頃から一緒にダンスボーカルグループで活動していたそうなので、人間的にも音楽的にも影響は大きいのでしょうね。

 

歌詞にはSunnyという言葉が何度も出てきます。
Sunnyに対して何かを訴えかけているようです。
このSunnyとはきっとお兄さんのことを指しているのでしょう。
ではなぜbrotherでもなければyouでもないのか?
Brotherよりもyouよりもsunnyは暖かくてやさしくて陽気なイメージがします。
きっとボビー・ヘブにとってお兄さんはそういう存在だったのでしょう。
太陽が僕たちを照らし出してくれるからこそ、当たり前の日常があります。
沈んだ気分の日も太陽の光を浴びると元気になります。
どんなときもやさしく暖かく見守ってくれたお兄さんなのでしょうね。

 

誰しも人はそういう存在が居ると思います。
ボビー・ヘブのように兄弟かもしれませんし、両親、恋人、友達、仕事仲間、学校の先生、お店の店員、、、
人それぞれ違うでしょう。
聴く人がそれぞれのsunnyを思い浮かべながら聴くことが出来る内容だからこそ、国境や年月を越えて様々な人に愛される名曲となったのかもしれません。
そういう背景を知りながら改めてSunnyを聴いてみるとまた違った表情が見えてきます。





komamurashunyaライター: 駒村俊弥
 1988年生まれ。ベーシスト。都内を中心に活動中。ミュージシャンという枠にとらわれず、自分の生き方や発言で自分の哲学を表現できるように日々奮闘中
HP:http://bbbaasss.web.fc2.com/
blog:http://ameblo.jp/a-einstein1955/

― 連載コラム:Standard was born
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